天気予報が難しい週明けと桜の季節の到来
月曜日の東京地方の予報
東京地方の週間天気予報では、月曜日だけ信頼度がCと確度がやや悪い予報で、火曜日以降は信頼度がAと確度が高い予報です(図1)。
つまり、曇りという予報ですが、降水があるかないかというと、「予報が適中しにくい」あるいは「予報が変わりやすい」ということを意味している信頼度Cです。
また、最高気温の予報は15度となっていますが、高ければ19度、低ければ11度と予報幅が8度もある予報です。
これは、大きな気圧の谷に入り、天気予報が難しくなるためです(図2、図3)。
天気予報が難しい週明けとなりますので、最新の気象情報入手が必要です。
その後、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、高気圧に覆われるものの「曇り時々晴」の天気が続きます。
桜の季節の到来
平年に比べて暖かい日、平年に比べて寒い日が交互に現れていましたが、週明けからは、ほぼ平年並みの気温で推移しそうです(図4)。
気温は着実に上がり、多くの人の心が揺さぶられる桜の季節の到来です。
全国には、ソメイヨシノのような里桜(人が園芸用に交配した品種)だけでなく、大島桜のような山桜(山などに自生している品種)など多くの桜の品種があります。
開花時期は品種によって違い、一部の早咲きの桜が開花していますが、ほとんどの桜は3月(弥生)の暖かさになってから開花です。
気象庁で桜というと、ほとんどの地方ではヨメイヨシノをさし、例外は、根室のチシマザクラ、根室以外の北海道のエゾヤマザクラ、沖縄のヒカンザクラです。
気象庁では、昭和30年から平成21年まで、沖縄・奄美地方を除く全国で桜の開花予報を行ってきました。
しかし、民間気象事業者が実力をつけ、気象庁と同等の情報提供を行うようになったことから、平成22年以降は、予報をやめ、観測のみを行っています。
桜の開花予報は社会的関心が高く、大規模に桜の開花予報を行っている日本気象協会、ウェザーマップ、ウェザーニューズの3社の予報がトップニュースで取り扱われます。
各社とも、ユーザーに合わせた予報を、個々に行っているので、単純に比較はできないのですが、競争原理によって予報精度と利便性が向上しています。