雨の日が多い今年のゴールデンウイーク
低気圧の通過
4月29日は「昭和の日」です。
激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす祝日です。
そして、コロナ禍によって例年とは様変わりとなっていますが、ゴールデンウィークと呼ばれる大型連休の始まりの日です。
令和3年(2021年)の「昭和の日」は、東シナ海から西日本へ伸びてきた前線上に発生した低気圧が急発達しながら日本列島を縦断するみこみです(図1)。
このため、広い範囲で雨となり、北日本から被害日本では太平洋側を中心に150ミリを超える大雨となる可能性がありますので、雨に注意のゴールデンウィーク入りになりそうです(図2)。
その後、図1からわかる通り、中国大陸から朝鮮半島を通って前線のない低気圧が西日本へ南下してきます。
これは、上空に強い寒気を伴った低気圧ですので、西日本を中心に大気が不安定となり、り、局地的に強い雨が降る可能性があります。
「昭和の日」に低気圧が発達しながら通過した後、次の日から晴天になるわけではありません。
「広範囲の雨」のち「局地的な雨」となる予報です。
10日間予報
ゴールデンウィーク期間の各地の天気予報をみると、前半はほとんどの地方で傘マーク(雨)か黒雲マーク(雨の可能性が高い曇り)がついています(図3)。
5月3日から4日は、北海道を除いて、お日様マーク(晴れ)や白雲マーク(赤の可能性が少ない曇り)が多くなっています。
また、北海道には雪ダルママーク(雪)があります。
そして、5月5日の子供の日はほぼ全国的に傘マークか黒雲マークです。
令和3年(2021年)は、雨の多いゴールデンウィークになりそうです。
東京の16日間予報
ゴールデンウィーク後の東京の天気予報では、お日様マークと黒雲マークの日が続きます(図4)。
5月6日以降の天気予報は、ほとんどの日で降水の有無の信頼度は、5段階で一番低いEとなっており、信頼度が低い予報ですが、「晴れるときもありますが、雨の可能性がある曇りときもあります」という予報です。
今年、令和3年(2021年)4月は、月の初めは最高気温・最低気温ともに極端な高温でしたが、その後は平年値を挟んでの高い・低いになりました(図5)。
しかし、ゴールデンウィーク以降は、平年より高い日が多くなります。
気温が下がったといっても、平年並みの気温です。
そろそろ、走り梅雨の気配かもしれません。
図1の出典:気象庁ホームページ。
図2、図3、図4の出典:ウェザーマップ提供。
図5の出典:気象庁ホームページとウェウェザーマップ提供資料をもとに著者作成。