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【名古屋市】9月26日は甚大な被害があった伊勢湾台風の襲来日 港防災センターで「備え」について学ぼう

ぽぶ・ばしおライター(名古屋市)

 9月26日は、過去に巨大台風が襲来し日本列島に甚大な被害を与えた日で、「台風襲来の日」となっている。1959(昭和34)年の伊勢湾台風ばかりでなく、1958(昭和33)年の狩野川台風、1954(昭和29)年の洞爺丸台風など、台風の被害が大きかった特異な日だ。

 65年前のこの日、東海地方を襲った伊勢湾台風は死者4697人、不明者401人を出した。そして、前例のないすさまじい被害だけでなく、台風が去ってからも1週間もの間、水が引かずにさらなる被害を招いた。

港防災センター
港防災センター

 

 港区にある「港防災センター」では今月20日から今年11月24日まで、過去の伊勢湾台風を振り返る企画展「伊勢湾台風65年」が開かれている。台風の被害から1年以内につづられた名古屋市内の小中学校の子どもたちや教師の手記のほか、当時を振り返る被害状況の写真などを展示。天災のもたらす被害の大きさを目の当たりにし、日ごろの備えへの心構えを引き締めたい。

企画展「伊勢湾台風65年」のお知らせ(港防災センター公式HPより)
企画展「伊勢湾台風65年」のお知らせ(港防災センター公式HPより)

 今年9月21日に発生した能登半島を含む石川県の大雨の被害が相次いで報道され、警察や消防などによる捜索活動が現在も続くなか、企画展を見て「いつか自分の身にも」という認識をもっておく姿勢は、災害に遭遇した際の自身の対処に生きるはずだ。

「地震体験室」で震度7の揺れを体験できる
「地震体験室」で震度7の揺れを体験できる

 台風に関連した展示ばかりではなく、港防災センターでは、地震体験のほか津波や火災などを3D映像で体験できる。実際に全身を使っての防災・避難行動を体験できるため、災害に対処する行動を学ぶ上でこの施設を訪れる機会は有意義なものとなるだろう。

施設の階段部には、阪神大震災で活躍した実際の救助ヘリが展示されている
施設の階段部には、阪神大震災で活躍した実際の救助ヘリが展示されている

消防への連絡のシミュレーションができるブース
消防への連絡のシミュレーションができるブース

煙からの避難行動が体験できるコーナー
煙からの避難行動が体験できるコーナー

名称:名古屋市港防災センター

住所:港区港明1-12-20

アクセス: 地下鉄名城線「港区役所」駅1番出口から徒歩約3分

入館料:無料

営業時間: 9:30~16:30

休館日:毎週月曜日(祝日の場合は、翌平日が休館)、第3水曜日、年末年始

※詳細は公式サイトhttps://www.minato-bousai.jp/でご確認を。

ライター(名古屋市)

5年住んだ豊橋市から帰ってきました。名古屋市には、まだまだココホレ的なモノがある! みなさんと名古屋をココホレしていきたいな。 【実績】 テレビ愛知 「工場へ行こう」「わが社の星」「歴史のバイプレイヤー」など特集ニュース制作。 織田有楽斎 https://news.tv-aichi.co.jp/single.php?id=2929  スタッキングチェア https://news.tv-aichi.co.jp/single.php?id=2277  クリエイティブリンクナゴヤ 「オイスターズ インタビュー」https://creative-link-nagoya.jp/column/1781/

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