ラム肉LOVEは「ひつじあいす」に集合!骨付き塊肉にかぶりつき地産地消ビールで乾杯
牛肉、豚肉、鶏肉、に続いて、「第4の肉」として注目されている羊肉。
北海道の名物ジンギスカンとしてだけでなく、骨付きグリルのラムチョップやラム鍋といった羊肉料理を食べる機会が増えたと思いませんか?
中国をはじめとする私が大好きなアジア各国はもちろん、世界中で羊肉は食べられていますが、日本でも羊肉を愛するがゆえに、愛好家によるイベントが大盛況になったり、羊肉レシピ本が発売されたり、専門店がオープンするなど、注目の食材が羊肉なのです。
今回は、そんな羊肉を愛する専門店をご紹介します。
◆羊1頭買いで世界各国の羊肉料理が勢揃い
せんべろの大衆酒場やおしゃれ下町バル、ガチ中華な現地系中国料理店まで、幅広い飲食店が集まる東京・上野界隈。
2021年にオープンした「シノバズブルワリーひつじあいす」(東京・上野)は、店名の通り「羊をまるごと愛す」をモットーとした自家醸造クラフトビールと羊肉料理のお店です。
同店の最大の魅力は、羊1頭買いをすることで様々な部位を使った料理が食べられることです。世界各国料理やオリジナル料理など、研究を重ねた羊肉料理が楽しめます。
さらに、ビール党の私が「これこれ!」と微笑みを隠せないのが、店内にあるクラフトビール醸造所です。店舗前の道路からも見える大きなタンクの中には自家製ビールが入っていて、まるでビール工場を見学しているかのようです。
さらに、なんとこの上野の街でビールの要である原材料のホップを自家栽培もしているとのことで、まさに地産地消のクラフトビールが飲めるのです。
料理にも店内醸造のビールを使っていますよ!
テーブルにドーンと登場したのは骨付きのラムスネ肉の煮込みです。
こちらは、店名をネーミングにした一押しクラフトビール「ひつじあいす」を水分にして低温調理でゆっくりと煮込まれた料理。ラムの味を引き出すために、最小限の食材で作られた新メニューとのことです。
もう、存在感が半端ないです。思わず「おー!」と声がでてしまったくらいに、太くしっかりした骨にガッツリとしたスネ肉がお見事。
大胆な見た目に反して、スネ肉はするりと骨離れして、ほろりと崩れるくらいに柔らか。羊肉がもつ特有の甘さある肉のおいしさすごいです。
添えられたミントチャツネをつけて食べてみると、さっぱりとした後味になりますよ。
中国・四川省の名物、麻婆豆腐を羊肉でアレンジしたもの。同店のメニューには辛い料理がなかったのですが、新たにメニューに加わり、私のお気に入りのひとつになりました。
粗めに挽いたひき肉はゴロゴロと存在感があり、程よい豆板醤の辛さにビールが進んでしまいます。
上野ならではのネーミングである「不忍エールエール」は、華やかさと爽やかさのある香り高いビールで、しっかりとしたマットな感じの琥珀色がいいですよね。
ビールの特徴でしょうか。キレがあることで、口の中がその都度リセットされて料理もついつい食べ過ぎてしまいます。
ビールに合うといえば、もう1品!
分厚く成形されたラムミンチ肉のパティは食べ応えがあり、ラム肉の甘みをしっかり感じられます。野菜たっぷりのメキシカンソースがさっぱりと良いアクセントです。
大きいかなと思いましたが、ぺろりと食べられちゃいました。
◆地産地消はビルの屋上で育てたホップから!
この店を知ることで、実は上野の街でビールの原材料であるホップが育てられていると聞いてびっくりしました。
近年、小さな規模でビール醸造するマイクロブルワリーが盛んですが、同店の代表である前川弘美さんは、「ホップを育てることは街の賑わいや関心を持ってもらうための活動でもある」と、ホップ作りは3年目に突入したということです。
育てやすいとされるカスケード種が育っていて、大きいものだと5cmほどの長さがあり、弾力があって身のしまった状態のよいホップが収穫されているそうです。
特に今年は豊作で回数を分けて収穫し、2、3週間かけて醸造した自家製ビールをその都度お店で提供されています。羊肉の上品なぜひ上野生まれの出来たてビールを味わってみてくださいね。
店舗情報
ひつじあいす
東京都台東区上野2-10-7
12:00〜23:00(L.O22:30)日~木、土・祝
17:00~23:00(L.O22:30)金
03-3836-1901
※醸造したビールの最新情報はサイトなどSNSでご確認ください。