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【福山市】山野町の藍の葉がお茶になった!「巡藍茶」で夏の体をととのえよう

山口ちゆきライター(福山市)

「藍って食べられるの?」

藍の葉を使ったお茶ができたと聞いて、筆者はまず不思議に思いました。

「染料としての印象が強いかもしれませんが、藍は古くから漢方のように利用されてきた歴史があり、食用にもなっていました。農作業のときに藍染めの絣を着ていたのは、藍に防虫や消臭抗菌などの効果があったからです」

と説明してくれたのは、藍の葉を使ったお茶「巡藍茶(じゅんらんちゃ)」を開発した、ひと旅のごちそうの藤本和志さんです。

日本三大絣のひとつである「備後絣」にも、藍が使われていました。藍は、福山と縁の深い植物です。

福山市山野町の「藍屋テロワール」では、現在もていねいに藍を栽培し、染料を作って、染めをおこなっています。これらすべての工程を一貫しておこなっているところは、全国でも数か所しかありません。

山野町は、福山市の北部に位置する人口600人ほどの町です。山野町の豊かな自然に神秘さを感じた藤本さんは、足繁く山野町へと通うようになり、山野町の人たちと交流を重ねました。

「私たちは保命酒のスパイスを使ったお茶も作っています。鞆の町や保命酒を知ってもらうための手段として、お茶を選んだのです。

同じように、山野町や藍を知ってもらうために、藍を使ったお茶があったらおもしろいのではないかと思いました」

藍屋テロワールと京都の薬膳家やお茶屋さんの協力を得て、藍のお茶づくりが始まります。しかし、藍の葉が持つ独特の風味を、どのようにお茶と合わせるかが大きな課題でした。

数十回もの試作を重ねた結果、レモングラスやオレンジピールと合わせたハーブティーができました。

ホットでもアイスでも楽しめる、飲みやすいお茶に仕上がっています。

藍には体の調子をととのえる効能があるそうですので、体調を崩しやすい夏に試してみたいですね。

藍の葉が収穫できるのは、1年で1回だけ。収穫のタイミングを待ってお茶にするため、商品の完成は7月下旬頃になります。

今後はギフト用のパッケージの他、日常用のパッケージや、藍屋テロワールの藍染商品とお茶のギフトセットなども作っていく予定だそうです。

藍のお茶を飲むと、山野町の自然が奏でる爽やかな音が聞こえてきそうですね。

(画像提供:ひと旅のごちそう)

詳細情報
商品名:巡藍茶(じゅんらんちゃ)
原材料:藍葉(福山市山手町産)、レモングラス、オレンジピール
お届け:2024年7月下旬~
HP  :【お茶】藍の葉めぐるハーブティー -巡藍茶-

ライター(福山市)

地域コミュニティWebメディア「備後とことこ」などで活動するフリーランスライターです。男子2人の母。グルメ・観光・福祉など、幅広いジャンルの情報をお届けします。

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