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パドレスはトリプル・プレーでポストシーズン進出を決め、ドジャースに迫る。アストロズは地区4連覇

宇根夏樹ベースボール・ライター
キーケー・ヘルナンデス(左)とジェイク・クローネンワース Sep 24,2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月24日、ポストシーズンへ進む3チームが、新たに決まった。ヒューストン・アストロズは、地区連覇を4に伸ばした。ボルティモア・オリオールズとサンディエゴ・パドレスは、それぞれ、2年連続と2年ぶりのポストシーズン進出だ。

 3チームとも、同地区のチームと対戦し、アストロズは、2位のシアトル・マリナーズを下した。オリオールズとパドレスは、首位のニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャースを破った。ヤンキースとオリオールズの差は5.0ゲームあるものの、ドジャースとパドレスの差は2.0ゲームに縮まった。

 パドレスとドジャースの試合は、最後にもつれかけた。パドレスが4対1とリードして迎えた9回裏、この回から登板したロベルト・スアレスは、最初の3人にヒットを打たれ、1点を取られた。なおも、無死一、二塁。ミゲル・ロハスが打席に入り、オンデック・サークルには大谷翔平がいた。

 そこから、ロハスのゴロを捕った三塁手のマニー・マチャドは、ベースを踏んだ後、二塁へ投げた。送球を受けた二塁手のジェイク・クローネンワースは、一塁手のドノバン・ソラーノに転送。5-4-3のトリプル・プレーにより、試合は終わった。

 9月25日と26日も、パドレスがドジャースに勝つと、両チームは地区首位に並ぶ。パドレスは、ドジャースに勝ち越しているので、レギュラーシーズンが終わった時点で同じ勝敗なら、地区優勝はパドレスとなる。9月27日~29日のカードは、ドジャース対コロラド・ロッキーズとパドレス対アリゾナ・ダイヤモンドバックスだ。

 また、すでに地区優勝を決めているクリーブランド・ガーディアンズは、91勝目を挙げ、シード2以上を確定させた。シード1とシード2のチームは、ワイルドカード・シリーズをスキップし、ディビジョン・シリーズからスタートする。ワイルドカード・シリーズは、シード6対シード3とシード4対シード3だ。

 各リーグのポストシーズン進出は、6チーム中4チームが決まっている。ナ・リーグは、ミルウォーキー・ブルワーズとフィラデルフィア・フィリーズが地区優勝で、あとの2チームはドジャースとパドレスだ。ア・リーグも、6チーム中4チームが確定。こちらは、ガーディアンズとアストロズが地区優勝、ヤンキースとオリオールズはポストシーズン進出だ。

 ナ・リーグのワイルドカード・レースの2位~4位には、ニューヨーク・メッツ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、アトランタ・ブレーブスが位置している。メッツとダイヤモンドバックスの差は0.5ゲーム、ダイヤモンドバックスとブレーブスとの差も0.5ゲーム。1ゲーム差以内にひしめく3チームのうち、ポストシーズンに進むのは2チームだ。

 ア・リーグは、ワイルドカード・レースの2位タイに、デトロイト・タイガースとカンザスシティ・ロイヤルズが並んでいる。この両チームとの差は、4位のミネソタ・ツインズが2.0ゲーム、5位のマリナーズは2.5ゲームだ。9月24日に、タイガースとロイヤルズは白星を挙げ、ツインズとマリナーズは黒星を喫した。

 

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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