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【沼津市】「第15回ふくseeぬまづ福祉まつり」福祉と震災支援が結集した一日

NumaLens地域ニュースサイト号外NETライター(沼津市)

2024年10月14日、「2024第15回ふくseeぬまづ福祉まつり」が沼津市のキラメッセぬまづで開催されました。このイベントの合言葉は「福祉ってふつうのこと」。誰もが福祉をより身近に感じてもらうことを目的としたイベントの主旨に賛同した、多くの団体が参加しました。

沼津の医療機器・医療用品などを扱う(株)東海医療器械は介護用機器を展示
沼津の医療機器・医療用品などを扱う(株)東海医療器械は介護用機器を展示

会場には、地元の福祉団体や支援グループに加えて、地域の飲食店もブースを出展し、多くの来場者でにぎわいました。福祉機器の展示ブースや、災害孤児を支援するバザーが設けられました。イベントに訪れた人々は、福祉に関連する様々な情報に触れることができました。

福祉をテーマに誰もが楽しめるイベント

幅広い分野のブースが揃った会場内
幅広い分野のブースが揃った会場内

さらに会場内に設置されたステージでは、歌やダンスといったパフォーマンスが次々と披露され、子どもから大人まで楽しめるものでした。地域のグループやアーティストによる演奏に、多くの人たちが耳を傾けました。


シンガーソングライター相原由貴さんのステージ

シンガーソングライター相原由貴さんのステージ
シンガーソングライター相原由貴さんのステージ

ステージイベントでは、富士市出身のシンガーソングライター相原由貴さんのライブショーも行われました。障がいを持つお兄さんとのエピソードを基にした楽曲は、福祉に対する深いメッセージが込められており、やさしい歌声で会場全体を包み込みました。福祉に携わる人々や来場者たちにとっては特に心に響くものがあり、会場は温かい雰囲気に包まれました。

主催者の取り組みと今後の展望

震災孤児支援バザーの様子
震災孤児支援バザーの様子

このイベントの主催は、「ふくSeeぬまづ福祉まつり実行委員会」です。実行委員長の川端馨太さんは、認定NPO法人マムの運営する就労移行支援施設の施設長も務め、イベントの企画・運営に尽力しています。川端さんは、「福祉は誰にでも身近で、特別なことではないということを多くの人に感じて欲しいです」と語り、イベントの目的を強調しました。イベント運営には、助成金などを使わず一般団体の協賛で賄っていることも、狙いの一つのようです。さらに川端さんは今年の7月から「希望郷いわて文化大使」に就任しました。震災孤児支援バザーも、岩手県との深い関わりから生まれたもののようです。会場には、岩手県からのブースも出店していました。

屋外ブースに設けられた実行委員長のパスタ屋さん
屋外ブースに設けられた実行委員長のパスタ屋さん

幅広く活動する川端さんですが、「かつて私はイタリアンコックの修行をしており、パスタ作りを趣味で終わらせたくないとの想いも、このイベントを始めたきっかけの一つでした。今回も”実行委員長のパスタ屋”を出店していますが、今の私はイベント運営があるので、パスタ作りには携われません。(笑)イベントとともに、私自身も成長させてもらっています」と語っていました。今後も川端さんの様々な想いが、多くの支援者の理解と協力も得ながら、カタチになっていくイベントだと感じられました。

キラメッセぬまづ
静岡県沼津市大手町1-1-4

地域ニュースサイト号外NETライター(沼津市)

静岡県沼津市に住んで30年。沼津市のまちづくり、ひとづくりに関するイベント、季節の行事などを追いかけています。2024年7月より地域ニュースサイト号外NETライター沼津市担当。

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