【諫早市】大正14年に建てられた武家屋敷がスタジオに。知ってる人は知っている噂のスタジオ。
諫早に珍しいスタジオがあるのはご存じでしょうか。
そのスタジオは、なんと大正14年(1925年)に建てられた伝統的な武家屋敷なんです。コスプレイヤー達には密かに知られているのですが・・。
いったいどんなスタジオなのか、お話を聞きにいってきました。
伝統ある日本の武家屋敷がスタジオとして使える
「アスタースクエア」とは長崎初の古民家ハウススタジオです。
今回取材にご協力してくださったのは、アスタースクエアの支配人の静音さん。
奥ゆかしくまさに、雰囲気がある方です。
アスタースクエアの建物はなんと築99年!伝統ある日本の武家屋敷がスタジオとして使えます。
このスタジオをつくったきっかけはまさに、彼女の趣味から始まったと言っても過言ではありません。
大学生の時からコスプレをし始め、地元の色んなイベントに参加し、そこからコスプレにハマっていった静音さん。
地元に留まらず撮影会で東京や大阪など飛び回り、いろんなスタジオも見てきました。
そこで静音さんは、気付いたことがあります。
長崎にはコスプレイヤー達が楽しめるスタジオがない。ということに。
そこで静音さんは「地元長崎にもスタジオがほしい。だったら作ればいいじゃん。」と思い立ちました。
大学卒業後、長崎でスタジオにできそうな、広くて使い勝手がいい工場跡を探していました。しかし、なかなか土地や予算など、理想の場所が見つかりません。
そんな時に賃貸物件サイトで、ある一軒家を見つけます。
「部屋貸・公民館的な感じで使ってください」と記載してあり、気になって急遽、見学希望を申請しました。
見学の日はちょうど荷物を運び出してるときだったそうです。
物件を見学させてもらったところ、「ここだ!」と思い、その日にスタジオにすることにきめました。
アスタースクエアの中は、どんな感じ?
見た目は普通の民家です。
この中がまさか、スタジオになってるなんて想像つきません。
こちらは玄関。玄関からとても良い雰囲気が感じられます。
静音さんは大学で建築学部を学んでいました。
そして静音さんのお母様も、建築関係のお仕事をされており、スタジオのレイアウトは二人で話し合ったりしながら作ってるんだとか。
スタジオ内はとてもオシャレです。武家屋敷だった和の部屋をそれぞれ雰囲気の違うデザインにかえています。
こちらは紫陽花の間と名づけられているお部屋。
ここだけ畳だったところをフローリングに張り替えて、他と違う空間に仕上げてあります。
伝統ある武家屋敷で撮影が楽しめるとは、コスプレイヤー関係なく楽しめる空間となっています。
ドールたちのための空間も
アスタースクエアはコスプレイヤー達だけでなく、ドールたちのためのスタジオもあります。
ドールたちのための道具も、ひとつひとつ手作り。細かく見させていただきましたが、ドールたちの服に引っかけたりしないように丁寧に作られていました。
このスタジオで自分の子を撮影させたいために、県外から来られる方も少なくないといいます。
使い方は撮影だけじゃない
アスタースクエアは撮影スタジオという使い方だけではありません。
より多くの方に利用してもらいたく、コワーキングスペースとしての貸し出しも行っています。
他にも、貸店舗やセミナー、さらには個展の開催や習い事などの教室としても利用可能。
私も昨年、諫早市内で活躍されている職人たちが、共同で作品を作ったものを展示する「諫早ものづくりMIX展」がこちらで開催されていたので観にいってきました。
それに併せて、期間限定カフェもオープンしており、展示物を観ながらゆっくりできる贅沢な時間を過ごしました。
なりたい人は誰でもなれる、憧れの花魁体験
コスプレは若い子がするものなんて思われている方いませんか。
私もそう思っていました。実はアスタースクエアは「コスプレ体験」ができるんです。
このコスプレ体験は若い子はもちろん、大人の女性にも人気なものがあります。
それは「花魁体験」です。
貸し出し衣装、メイク、撮影代込みで15,000円で体験できます。
こちらは女性だけでなく、なんと男性もご依頼可能とのこと。
実際にご依頼もあり撮影されたと言われてました。
歴史深いスタジオで、花魁のコスプレして撮影とは他のとこではなかなか味わえないのではないでしょうか。
誰もが気軽にコスプレを体験できる場所
アスタースクエアは、コスプレ衣装のレンタルもされています。
レンタルできるのは着物をはじめ、カクテルドレスや漢服、中華ロリィタなど。
コスプレをしたいけど衣装がない…という悩みを気にせずにできるのが嬉しいですね。
コスプレ撮影に関係なく、色んな形で使えるアスタースクエア。
気になる方、個展や教室をしたくて探されてる方、ぜひアスタースクエアを候補の一つにいかがでしょうか。