【諫早市】改めて知る諫早神社の魅力とは
筆者はよくお出かけするのですが、そのお出かけ先候補の中に「諫早神社」があります。
神社仏閣マニアではありませんが、よく候補にあがってきます。
今までにも、たくさんのメディアにも取り上げられている諫早神社。
今回の記事は諫早神社を書こうと思い、宮司さんへ取材許可を頂きにお伺いしたら、快くOKしてくださいました。
と、いうことで改めて、諫早神社の魅力を筆者目線でご紹介します。
街の中心に存在する神社
諫早駅から歩いて7分のところにあり、街の中に存在する諫早神社。
近くには永昌東商店街や、観光地としても有名な諫早眼鏡橋がありアクセスがとても良い環境にあります。
しかし、神社の中に一歩入ると大きなクスノキが6本もあり、街の中にある神社とは思えないほど自然豊かです。
クスノキが群集で存在してることは珍しく、長崎県の天然記念物に指定されています。
本明川の河川敷は諫早神社の境内だった。
諫早神社の目の前に流れる川は、本明川。
そこには諌早神社に続く飛び石が存在しています。
宮司さんのお話によると本明川の河川敷は、もともと諫早神社の境内だったんです。実際は鳥居も飛び石前に存在していました。
その昔、川は神様が住む世界と人間が住む世界を分ける「結界」と言われていたそうです。
そんな本明川にある、飛び石を渡ってお参りするのが、本式の参拝ルート。これは全国的にも珍しい参道です。
しかし、昭和32年に起きた諫早大水害で、鳥居と飛び石は流されてしまいました。
現在の飛び石は、テレビドラマの撮影がきっかけとなって復元されたもの。
飛び石の並びは、諫早眼鏡橋のアーチをイメージして並べられています。
もちろん現在の飛び石も渡ることは可能です。
ちなみに現在の本明川は、水害以降は国の管理河川になっています。
本明川には野鳥もよくやってきます。飛び石を渡ると野鳥たちと同じ目線でいれるような感じです。
チェンソーアートで日本一になった方が作った、日本一のアマビエさま
諫早神社には日本一大きいアマビエさまが存在しています。
高さ115センチメートル、直径80センチメートル(波の幅140センチメートル)、重さは300キロもあります。
諫早神社はもともと、九州全体を守る神社として建てられました。そして健康や病気平癒のご利益がある神社としても知られています。
で、なんでアマビエさまを祀っているのか。
宮司さんへお伺いしたらなんと、アマビエさまは諫早にも繋がりが深い有明海で、誕生した妖怪なんだそうです。
そして、アマビエ様には疫病退散のご利益があること。
この「九州の有明海誕生」と「健康と疫病退散」の二つの共通する部分があり、アマビエ様にもゆかりがある神社と言われるようになっているようです。
またこのアマビエ様は、チェンソーアートで日本一になられた諫早市在住の方が、2020年に疫病退散の願いを込めて、諫早神社のクスノキの無垢材から二週間かけて制作されました。(この方は宮司さんのお話によると、市内でお蕎麦屋さんをされているのだとか。)
クスノキは古来より、天然の防虫剤や香料など多方面で利用されてきた木で、語源の一つ「薬の木(クスリノキ)」から「クスノキ」になったとも言われ、健康や病気平癒に繋がる木としても知られています。
その木材から、作られている諫早神社のアマビエ様。ご利益がかなり強そうです。
拝殿横に奉安されているのですぐ参拝できます。
ちなみに、このアマビエ様は令和4年に北海道紋別市で開催された「もんべつ氷流まつり」のメイン氷像に諫早神社とともに選ばれてもいます。
メイン氷像に選ばれたのは長崎県から初めてなのはもちろん、全国の神社の中でも初めてのことです。
過去に選ばれたメイン氷像は、金閣寺などの世界遺産や重要文化財が選ばれていたと言うので、メイン氷像に選ばれた凄さは想像できるかなと思います。
ダジャレだけどウマい。神社(ジンジャー)エール。
「ショウガは実は長崎が発祥地ってのをご存じですか?」と宮司さん。
ショウガは、日本における発祥はなんと長崎だといいます。
昭和52年頃までは長崎が生産高日本一だった時代も。
諫早神社では、長崎県産の生姜を使って「神社」と「ジンジャー」をかけたご神饌があります。その名も「神社(ジンジャー)おこし」と「神社(ジンジャー)エール」。ダジャレだけど、ウマい。
御祈祷された方へ「神社」から「エール」を送ると言う意味が込められています。また御朱印帳を受けられた方にもプレゼントされているとのこと。
私も頂きましたが、どちらもちょっと生姜の風味があって、大人の味です。
ジンジャーエールは炭酸も入ってるので、爽やかさもあり美味しい。ジンジャーおこしも生姜の風味はありますが、おこしの香ばしい味に合う美味しさでした。
地域と共に歩んでいる諫早神社。
神社は初詣やお宮参り、厄払いなど特別な時に行く。筆者の中ではそんなイメージがありました。
しかし、諫早神社は「今日は諫早神社に行ってみようかな」と公園感覚で行こうと思える場所。
なぜそんなふうに思える神社になっているのか。筆者なりに取材して思ったことは「地域と共に歩んでいる神社」だからではないかと感じました。
諫早神社は地域開催のイベントに参加しているのはもちろん、神社主催のイベントも積極的に開催しています。
神社だからこそできるイベントも多く開催しています。
「地元の神社が元気だと、地域も元気になると思うんです」と話されていた宮司さんの言葉がとても印象に残っています。
確かに諫早駅周辺はとても賑やかで元気です。
諫早神社の魅力はきっと、地域の人たちと共にあるのではないかと感じました。
諫早神社はまた新たに境内に「御神苑」を整備しており、完成間近です。
こちらも、新たなことに挑戦しており完成を今か今かと待ち望んでいます。
経過途中ですが見ることが出来ます。ぜひ足を運んで新たな諫早神社の挑戦を見てほしいと思います。