ヤンキースに続き、メッツも外野手を獲得。両チームとも、同じ外野手のホアン・ソトには手を出さない!?
7月28日、ニューヨーク・メッツは、マイナーリーガー2人と交換に、シンシナティ・レッズから、外野手のタイラー・ネークインとリリーフ投手のフィリップ・ディールを獲得した。
一方、ニューヨーク・ヤンキースは、この前日に、カンザスシティ・ロイヤルズから、外野手のアンドルー・ベニンテンディを手に入れている。こちらは、見返りとして、マイナーリーガー3人を放出した。このトレードについては、「ヤンキースがトレードを成立させ、これから対戦するチームの外野手を獲得する」で書いた。
メッツの外野には、左から右へ、マーク・キャナ、ブランドン・ニモ、スターリング・マーテイが並ぶ。3人とも、突出した成績ではないとはいえ、3割5分前後の出塁率を記録している。ネークインを加えたのは、トラビス・ジャンコウスキーに代わる、第4の外野手としてだと思われる。
ヤンキースの外野は、ベニンテンディ、アーロン・ヒックス、アーロン・ジャッジの3人だ。控えには、放出の可能性があるジョーイ・ギャロを除いても、内外野をこなすマーウィン・ゴンザレスがいて、内野手のマット・カーペンターとDHのジャンカルロ・スタントン(故障中)も外野を守る。
両チームとも、これ以上の外野手は必要なさそうだ。ということは、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)の獲得には乗り出さないということなのだろうか。
ただ、ソトを手に入れれば、チームにとっては大きなプラスになる。ヤンキースもメッツも、今秋のポストシーズン進出はまず間違いなく、めざすは、その先のワールドチャンピオンだ。また、それぞれの外野トリオのうち、メッツはニモ、ヤンキースはベニンテンディとジャッジが、今オフにFAとなる。ソトのFAは、その2年後だ。両チームとも、トレードでソトを獲得し、FAとなるまでに延長契約を交わす資金はある。
外野手を獲得したとはいえ、ニューヨークの2チームがソトから手を引いたと看做すのは、まだ早い気がする。
今夏のトレード・デッドラインは、8月2日だ。