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激熱、真夏の王位戦七番勝負! 7月21日・22日、第3局▲藤井聡太王位-△豊島将之挑戦者戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月21日・22日。兵庫県神戸市・中の坊瑞苑において、お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第3局▲藤井聡太王位-△豊島将之竜王戦がおこなわれます。棋譜は公式ページをご覧ください。

 藤井王位の誕生日は7月19日。18歳から19歳になります。

 豊島挑戦者の誕生日は4月30日。現在は31歳です。

 第1局は豊島挑戦者、第2局は藤井王位。どちらも後手番の側が勝っています。

 互いに「ブレイク」しあっての第3局。先手番は藤井王位です。

 過去の対戦成績は豊島挑戦者7勝、藤井王位2勝です。

 両者の成績はここまで豊島挑戦者が圧倒していました。王位戦、そして叡王戦の番勝負が終わったら、どういう星取りになっているでしょうか。

 藤井王位の今年度成績は14勝3敗(勝率0.824)です。

 1人の棋士が年度勝率8割以上を4回記録したのは史上初。それも4年連続というのですから、おそろしい限りです。5年連続ということはあるのでしょうか。

 棋聖戦五番勝負は渡辺明名人の挑戦を3連勝で退けて防衛。第4局がおこなわれる予定だった名古屋では、防衛祝賀会がおこなわれました。

 王将戦二次予選の日程も発表されました。

 あとは竜王戦、棋王戦などの対局はどこに入るのか。ハードスケジュールはトップクラスの宿命ではありますが、目もくらむような厳しい日程が続いていきます。

 豊島竜王の今年度成績は6勝4敗(勝率0.600)です。

 激熱の将棋界の夏。藤井王位と豊島挑戦者の争いは、いよいよこれから佳境に入ります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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