山形県の老舗和菓子屋×珈琲専門店のひんやり大福【気ままに旅して、Trip銘菓(Maker)】シリーズ
山形県の老舗和菓子屋さんと珈琲屋さんがタッグを組んだ、和洋折衷の大福。意外なような、美味しさは約束されているような、そんな組み合わせに興味をそそれます。
創業130年余り、青えんどう豆をお砂糖と共に丁寧に炊き上げた富貴豆や、その富貴豆を使用したお饅頭、はたまた板かりんとうといったロングセラーの和菓子から、富貴豆のバターどら焼きや生クリームを使用した大福など、洋菓子のテイストを取り入れたお菓子も積極的に販売なさっている山形県山形市に本店を構える「老舗長榮堂」さん。
その長榮堂さんが、同じく山形県にてワンランク上の珈琲をホテルや他県にまで販売なさる「SANYO COFFEE」さんの代表作、大吟熟7年熟成の珈琲を生地と餡に混ぜこんだ「大吟熟COFFEE大福」を今回はご紹介。
一口目から珈琲の深い香りと味。大吟熟珈琲は、山形の気候の特性を活かした製品。生の豆を米蔵にて7~10年熟成させ、時間をかけて焙煎した後、更に10日間ほど寝かせます。大きさをそろえたり不純物を取り除いたものから抽出される珈琲は、お菓子になっても、確かに最後の口当たりがカラメルのようなまろやかさのある珈琲です。
半雪平のマシュマロのような食感の餅生地はうっすらとしているものの、きちんとふわふわ。たっぷり空気を抱いているので、より口の中で風味を感じられるのかもしれません。白あんにも珈琲が加えられ、甘味ははっきりとしているけれど、ちゃんと焙煎された香ばしさが漂ってきます。いんげん豆、ホイップクリームの乳脂肪、それぞれのまろやかさがぴたっとはまった、甘いカフェオレのような大福はやや小ぶりながらも満足感が非常に高いひんやり和菓子です。
使用されている米粉はつや姫、蔵王地養卵など山形県産の材料を使用するという長榮堂さんの拘りも忘れてはいけません。
地元のお店がお互いの持ち味を活かした和菓子も、新しい発見があって楽しめますね♪その土地のスペシャリスト達が提案する美味しさを、これからもどんどん吸収していきたいと思います。
旅の締めくくりに、旅に思いを馳せる始まりも、その土地の銘菓を添えて。
こちらはオンラインストアでも購入可能です。