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【古河市】“本気で”Jリーグを目指す「古河シティFC」。「サッカーの街 古河」の復活をかけて活動中!

fumikoライター(古河市・結城市)
※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

今回は、「サッカーの街 古河」から“本気で”Jリーグ入りを目指して活動する「古河シティFC」をご紹介します。

茨城県古河市は「サッカーの街」

なぜ古河シティFCは“本気で”Jリーグを目指すのか。
それは、古河市のサッカーの歴史と関係しています。

現在でもサッカーが盛んな地域の中には、埼玉、静岡、広島など、師範学校を卒業した先生が赴任先の学校でサッカーを普及させた結果、サッカーが盛んになり強くなった歴史を持つ街が多く存在します。

古河市もそんな街のひとつと言えるでしょう。

古河市では茨城師範学校を卒業した武井克巳さんが古河中学校の教員として赴任してきたことがきっかけで、市内の小学校や中学校でサッカーが盛んに行われるようになります。1)

1967年には「古河市サッカースポーツ少年団」が結成され、小学校のクラスごとのチーム同士でリーグ戦が盛んに行われていました。

サッカースポーツ少年団に加入していた人数は、最も多い時期で古河の小学生の8割とも言われています。2)

そうしてめきめきと実力をつけていった古河のサッカーは、1970年代に古河一中が全国中学校サッカー大会で5回の全国優勝、1970年代から1980年代にかけて古河一高が全国高校サッカー選手権大会で2回の全国優勝、インターハイで2回の準優勝などの形で実を結ぶようになりました。

全国高校サッカー選手権大会における茨城県勢の優勝は、いまだ古河一高しか成し遂げていません。

しかし、近年では茨城県内の強豪チームとの競争が激化し、かつての華々しい実績からは遠ざかることになってしまいました。

そういった街の背景がある中、「古河の先人たちが創りあげてきた歴史と伝統を引き継ぎながら、もう一度「サッカーの街 古河」を創りたい。子どもたちに笑顔と夢を届け、街ににぎわいを創出したい」との強い思いから、2023年1月に“本気で”Jリーグを目指す社会人サッカーチーム「古河シティFC」が誕生します。

古河シティFCの活動

そんな古河シティFCでは、茨城県社会人サッカーのリーグ戦だけでなく、古河市内で地域に根差した様々な活動を展開中です。

クラブが掲げる理念は、『喜幸愛楽をこの街に。』

「サッカーの街 古河」に、もしもプロサッカークラブがあったら、古河はどんな街になるのか。

クラブ代表の坂本さんはこう語ります。

「サッカーをしたり、見たりすることで街のみんなが元気になる。子どもたちの夢を育んでくれる。スポーツツーリズムでたくさんのお客さんが古河に来て、古河で遊んで帰ってくれる。まわりまわって街にいいものをもたらせてくれるものがサッカーだと思っています」

※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました
※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

●チームカラー・エンブレム・ユニフォーム

チームカラーは「シティブルー」と称する、涼しげな水色。
街のシンボル「雪華」にちなんだ、雪の日の冬の季節を思わせるようでもあり、古河駅の色を思わせるようでもあります。
六角形の中にチームの頭文字を入れたエンブレムも「雪華」がモチーフです。

ユニフォームにもこだわりが。
よく見ないと気づかないのですが、実は「雪華」が織り込まれたデザインになっています。
とても美しい!

●サッカーの実績

今でもサッカーが盛んな古河でサッカーの腕を磨いた選手や、縁があって古河でプレーする実力ある選手が在籍するチームだけあり、2023年創設にもかかわらず素晴らしい成績を残しています。

全国クラブチームサッカー選手権大会茨城大会では2年連続優勝、2024年茨城県知事杯サッカー総合選手権大会ではベスト4の成績をおさめました。

全国クラブチームサッカー選手権大会茨城大会の賞状とトロフィー。
全国クラブチームサッカー選手権大会茨城大会の賞状とトロフィー。

●イベントの開催

古河でサッカーをする子どもたちにサッカーを通じて夢を与えたいとの思いから、古河市や茨城県にゆかりのあるJリーガーを招き、『FOOT FES Jリーガーサッカー教室』を開催、たくさんの小中学生が参加し、イベントは大成功をおさめました!

※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました
※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

サッカー教室の最後には、各Jリーガーから子どもたちへメッセージが送られました。 ※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました
サッカー教室の最後には、各Jリーガーから子どもたちへメッセージが送られました。 ※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

●ホームタウン活動『美CITY(うつくシティ)』

地域に根差したホームタウン活動として、月に一度『美CITY(うつくシティ)』という清掃活動を行っています。

※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました
※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

各SNSにて事前に申し込みをすれば誰でも参加することができます。

街をきれいにすることはもちろんのこと、清掃活動を通して街の方々と選手の交流を深めること、チームの存在を知ってもらうことなどを目的としているそうです。

私も実際に参加してみました。

参加をしてみて実際に感じたのは、「気にしていないだけで、意外と街にはゴミが落ちている」ということでした。

清掃活動中には、選手たちが街の人達に元気に挨拶をしていました。

「何の団体なの?」との質問に、「古河シティFCというサッカーチームです!よろしくお願いします!」と答えるシーンも。

地道な活動ですが、とても大切な活動だと思いました。

●地元の催事への参加

子どもたちに笑顔になって欲しい、多くの人にチームの存在を知って欲しいとの思いから、古河市内の催事・イベントにも積極的に参加しています。

7/6に円満寺にて開催されたアンブレラスカイイベント「古河ノ傘で生まれる天の川」にも出店。
7/6に円満寺にて開催されたアンブレラスカイイベント「古河ノ傘で生まれる天の川」にも出店。

8/10、サマーフェスタが帰ってきます!

看板行事である花火大会が開催されなかった昨年の古河市の夏を盛り上げた、古河シティFC主催の「サマーフェスタ」が今年も開催されます!

※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました
※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

昨年度のサマーフェスタの様子をご紹介します。
古河の人たちはお祭り好き。花火大会がなくても、多くの市民が集まり賑わっていました!

子どもたちが楽しめるサッカーゲームも充実。
子どもたちが楽しめるサッカーゲームも充実。

昨年は選手考案のオリジナルメニューがありました。
昨年は選手考案のオリジナルメニューがありました。

花火大会がなかった古河の夜を彩るライト。
花火大会がなかった古河の夜を彩るライト。

今年も、サッカーゲーム、体験ブース、飲食店16店舗と盛りだくさんの、誰でも楽しめる夏祭りとなっています。

サッカーチームが盛り上げる夏祭り、是非参加してみてください!

エキサイティングなサッカーを見に行こう!

市内で様々なホームタウン活動を行っているとは言っても、やはり古河シティFCの真骨頂はサッカーそのもの。

2024年8月現在、茨城県社会人サッカーリーグ2部Bブロックで首位を独走しています。

※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました
※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

市内や近隣の会場で試合が行われる際は、「ホーム戦」としてキッチンカーの出店など趣向をこらしてホームの雰囲気を演出しています。

積水ハウスグラウンドにて行われた7/21、7/28の公式戦も「ホーム集中応援試合」と位置づけ、先着来場者に限定Tシャツ配布プレゼントなど様々な取り組みが行われていました。

※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました
※画像は古河シティFCさまよりお借りいたしました

pupukotiさんは小山市で人気のキッチンカー。9月には実店舗のオープンが予定されているそうです。程よい辛さのポークカレーがとても美味しかったです!
pupukotiさんは小山市で人気のキッチンカー。9月には実店舗のオープンが予定されているそうです。程よい辛さのポークカレーがとても美味しかったです!

入場の際にはエスコートキッズも一緒に入場するなど、ホーム感に溢れた雰囲気の試合には家族連れやサッカー好きの方々など、たくさんの人が観戦に訪れました。

試合も両日ともに快勝、とても見ごたえのある試合でした!

応援グッズを身につけて、古河シティFCの試合を見に行ってみませんか?
古河は今でも「サッカーの街 古河」であることを実感することができると思います。

◆団体情報◆

古河シティFC
公式ホームページ
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◆イベント情報◆

2024 KOGA CITY FC SUMMER FESTA
日時:8/10(土) 16:00~21:00
場所:古河駅西口おまつり広場

<参考文献>

1)2)古河市発行、小学館スクウェア制作「市制施行55周年記念誌 わがまち古河ーKOGAー」かまくら春秋社、2005年、P128-129.

ライター(古河市・結城市)

古河市と結城市の魅力、情報やイベントなどをたくさん発信していきたいと思います。

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