【結城市】こだわりのつまった「蔵カフェ」。結城の歴史の息吹を感じながら、心地よいひと時を。
今回は、結城の蔵の古材を活用して作られた「蔵カフェ」をご紹介します。
「蔵カフェ」はどのように誕生したのか。
店主の柴さんは、物産施設「結城つむぎセンター」を運営する結城物産さんの次男として生まれました。
その影響もあり小さい頃から、いずれは結城市のために働くイメージは何となく持っていたそうです。
一度は会社員として就職しますが、そんな中で「結城つむぎセンター」の敷地内に、所有者が亡くなり解体された蔵の古材を使ってカフェを作る話が持ち上がります。
そのカフェを運営する決意をした柴さんは、カフェ開店準備のため、茨城県内のカフェで修業を開始しました。
そして、メニューの考案等を経て2024年1月に「蔵カフェ」は国道50号沿いに誕生します。
心地よさを追求し、細部にまでこだわったお店作り
実際に店舗に行ってみました。
驚いたのは、来店した方々が心地よいひと時を過ごしてもらえるようにとの思いがつまったお店作りの数々でした。
その「心地よさ」は扉を開けた時からスタートします。
リンリン、と涼しげな音がほのかに響きわたります。
音の素晴らしさに、どこから響いてくるのかと、思わず扉周辺をキョロキョロ見渡したくらいでした。
この「しかけ」は、是非直接体験していただきたいです。
入口入ってすぐ右側に、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「結城紬」や結城市の歴史を紹介するパネルが展示されています。
天井の梁(はり)や、柱の一部に蔵の古材が使用されています。
テーブルや椅子などは、木の茶色を基調とした色味で統一されています。
フリーWi-Fiも完備。お店の混雑状況にもよりますが、ちょっとした作業であればPCなどの使用も可能とのことです。
店内にはジャズなどのBGMも流れていました。
木や照明の温かさ、小物の数々、落ち着いた雰囲気を醸し出すBGM…あらゆる面で、お店を訪れた方が心地よいひと時を過ごしてもらえるようにという思いが溢れていました。
来た人に心地よく過ごしてもらうためのお店作りのアイデアの数々も柴さんのものだけでなく、周りのいろんな方々からのものでもあるそうです。
お店作りへの思いの強さが伺えます。
こだわりのカフェメニュー
結城にて「看板メニューはキーマカレー」との噂を聞きつけたので、早速食べてみました。
茨城県は日本有数の野菜王国。
結城市でもたくさんの野菜が栽培されており、カフェメニューでもサラダなどに結城市の野菜が使われています。
こちらのキーマカレーは、カフェメニューとして、どうしたら美味しいキーマカレーができるかを考え抜いて考案されたメニュー。
そこには坂東市で生産されたカレー粉との出会いがあったそうです。
また、キーマカレーにはあまり使われない食材として、レンコンを採用。
全国有数のレンコンの産地である土浦産のレンコンを使用しています。
キーマカレーというと、ひき肉の柔らかいイメージが強かったので、細かく切ったレンコンのシャリシャリとした食感が意外でした!カレー自体も辛さと深みのバランスがたまりませんでした。
カフェといえば、何と言ってもコーヒーとケーキ。
お店では「ネルドリップ(布による抽出)」という手法を採用しています。
修業先のカフェで身につけた技術で、じっくり手間と時間をかけることで、甘みのある味が抽出できるのだそうです。
せっかくなので、『つむぎブレンド』を注文してみました。
このお店のために特別にブレンドしてもらった豆だそうです。
コーヒー豆本来の甘みや深みを味わうことができました。とても美味しかったです!
ケーキも三種類のケーキを少しずつ食べ比べすることができる『幸せの3種盛りプレート(チーズ・ガトー・シフォン)』を注文。
チーズケーキには、さつまいもの「紅はるか」を使っているとのこと。
チーズケーキにさつまいもを使用しているのもとても斬新、独特の甘みがチーズととても調和していました。
新メニューも続々登場しています。
新メニューはSNSなどで確認することができます。是非チェックしてみてください!
地元の方々も是非来て欲しい
結城市の魅力を発信できる場にしたいという思いで開店した蔵カフェ。
国道50号沿いで、ドライブイン施設としての可能性はまだまだあると語りつつ、地元の方々にも是非蔵カフェで、結城市の歴史をあらためて感じながら、心地よく過ごしていただきたいと柴さんは語ります。
「結城市」について考えるきっかけの一つとして、是非蔵カフェに行ってみてください!
◆店舗情報◆
蔵カフェ
住所:茨城県結城市下り松6-6-3
電話:0296-32-6088
営業時間:11:00~17:00(ラストオーダー)
定休日:月曜・火曜
※各月の営業予定・休日の詳細は各SNSにて告知
駐車場:駐車場あり
Instagram