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【結城市】「モノづくり」の企業の挑戦。地域とつながるライフスタイルブランド「アッシーリス」の取り組み

fumikoライター(古河市・結城市)
画像はヤマナカさまよりお借りいたしました。

「アッシーリス」とは?

株式会社ヤマナカさんは、50年以上結城の地で金属加工のプロフェッショナルとして活躍されている企業です。

経験豊富な職人の方々や、ロボットやレーザの技術により、お客さまのニーズに寄り添い様々な製品を生み出してきました。

そんなヤマナカさんが事業として新たに挑戦を始めたのが農業です。

茨城県結城市は、結城台地の肥沃な土壌と鬼怒川の水源、豊富な日射量などにより県内でも農業が盛んな地域として知られています。
ヤマナカさんの家系は、今も米農家として地域に根ざした農業を続けており、長年にわたり金属加工業と農業の両方を兼業されているそうです。

そういった背景もあり、ヤマナカさんが立ち上げたブランドが「アッシーリス」です。まずは、農業を軸とした事業としてスタートしました。

ヤマナカさんが本格的にブランド事業のひとつとして農業を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

長年培ったモノづくりの技術を農業に活かせないか?と日々考えていたそうです
そこで、ヤマナカさんが注目したのが、結城市で栽培が盛んな「ブドウ」。
趣味でブドウを作っていたところ、とても好評だったとのこと。
であれば、ブドウ棚も自前の技術で作ってみようと思ったことが始まりだったそうです。

まず、ヤマナカさんは長年の金属加工で培った技術を活かして、こだわりのブドウ棚を制作しました。
このブドウ棚で栽培されるブドウの特徴は、根を伸ばす範囲を制限し、成長をあえて抑えることにより果実が早く実るところ。
ブドウは、子どもや車いすを使用している方でも届くところに実るそうなので、どんな人でも収穫が楽しめることを目指しているとのこと。
さらに、栽培している間も、水や肥料、日射量は適切に管理することにより、高品質なブドウを安定的に栽培することを実現したのだそうです。

ヤマナカさんは、「地域とつながるライフスタイルブランド」のモットーを掲げてアッシーリスを運営しています。

アッシーリスでは現在、農産物の提供だけにとどまらず、生活に役立つ商品や体験型イベントも手がけています。
農業の枠を超え、暮らし全体を豊かにする存在になりたいとの思いから、「ライフスタイル」という言葉を使っているとのことです。
地元の資源や技術を活かし、地域の発展にも貢献したいと、ヤマナカさんは語ります。
農業体験イベントだけでなく、今後は昔使われていた道具を再提案していく予定だそうです。
単に農産物を提供するだけでなく、日常に特別な体験を届けるライフスタイル全体への提案を考えているとのことでした。

そんなアッシーリスが大切にしている思いが、「体験を通して参加者の皆さんはもちろん、それにかかわるいろいろな方々に“笑顔”になってもらうこと」。

”Field to Mouth”―畑で収穫し、調理し、できた料理を自分の口に運ぶまでを全て自分で行うことで、農業や食の素晴らしさを体感してもらいたいという想いが込められています。

現社長の山中崇さんは、「モノづくりという言葉は製造業だけの言葉ではない。農業だってモノづくりです。農業も手をかけ、愛情を注ぎ、そして人々に届けるモノをつくる点で立派なモノづくりです」と語ります。
子どもたちや若い世代の方々に、モノづくりという体験を通して、目標や夢を見出して欲しいとの思いからも、アッシーリスでは農業体験イベントを行っています。

アッシーリスのイベントに参加してみました!

取材として、「シャインマスカットフェスタ!~摘んで、焼いて、味わう~」にご招待いただき、実際に体験してきました!

画像はヤマナカさまよりお借りいたしました。
画像はヤマナカさまよりお借りいたしました。

ブドウの収穫を体験し、その後、ブドウを使用してパンケーキを作り、実際に食べるというイベントです。

受付にてブドウ収穫セットを受け取り、いざブドウ園へ。

ブドウの実は、子どもたちでも収穫できる高さに実っています。

ブドウを収穫する子どもたちはとても楽しそうでした!(画像はヤマナカさまよりお借りいたしました)
ブドウを収穫する子どもたちはとても楽しそうでした!(画像はヤマナカさまよりお借りいたしました)

収穫後はパンケーキを焼く場所に移動。

この鉄板でパンケーキを焼きます。熱の伝わる厚さまで計算に入れてヤマナカさんが作ったものだそうです。(画像はヤマナカさまよりお借りいたしました)
この鉄板でパンケーキを焼きます。熱の伝わる厚さまで計算に入れてヤマナカさんが作ったものだそうです。(画像はヤマナカさまよりお借りいたしました)

今回作るのは、ライスオムレット・パンケーキ。
スイーツの生地には、ヤマナカさんで育てたお米を炊いたご飯を使用しているとのこと。
生地にご飯を使うことに関してはヤマナカさんで企画して、結城市の「ママンズシフォン」さんからレシピのアイデアをいただいたとのことでした。

ママンズシフォンさんのシフォンは生地がとてもふわふわして美味しいです!(結城市内の店舗にて直接購入しました)
ママンズシフォンさんのシフォンは生地がとてもふわふわして美味しいです!(結城市内の店舗にて直接購入しました)

ブドウを中心に、焼いたパンケーキの上に自由にトッピングする子どもたちの様子はとても楽しそうでした!
作り終わったパンケーキを家族全員で食べている時は、皆さん笑顔で溢れていました。

農作物を収穫し、調理し、食べるという一連の流れを「体験」できたことは、きっと子どもたちの楽しい思い出になったのではないでしょうか。
とても素敵なイベントで、参加した自分自身も充実した時間を過ごすことができました!

味覚の秋!11/17には「さつまいもフェスタ!」を開催!

そんな素敵なイベントを体験できる農業体験第3弾として、「さつまいもフェスタ!~ほって、焼いて、味わう~」が開催されます!

画像はヤマナカさまよりお借りいたしました。
画像はヤマナカさまよりお借りいたしました。

皆さんも、是非モノづくりの大切さを、農業を通して体験してみてはいかがでしょうか。
体験から、新しい発見があるかもしれません!

◆企業情報◆
株式会社ヤマナカ(アッシーリス)
住所:茨城県結城市大字矢畑157番地
電話:0296-35-0567
営業時間:8:00~17:00
定休日:土曜・日曜・祝日
駐車場:駐車場あり
ホームページ:株式会社ヤマナカアッシーリス
Instagram

◆店舗情報◆
ママンズシフォン
住所:茨城県結城市上山川4193
電話:090-7419-6989
営業時間:日曜~水曜 11:00~15:00
駐車場:駐車場あり
Instagram

◆イベント情報◆
さつまいもフェスタ!~ほって、焼いて、味わう~
日時:11/17(日) 11:00~14:00
集合場所:株式会社ヤマナカ敷地内

ライター(古河市・結城市)

古河市と結城市の魅力、情報やイベントなどをたくさん発信していきたいと思います。

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