【京都市西京区】うま味あふれるソースがしっかりとした歯ごたえのパスタに絡んで絶品 石焼熱々生パスタ!
国道9号線千代原口から物集女街道沿いに下がっていくと、樫原という京都市の「界わい景観整備地区」に至ります。交通量も多い道路から少し西に入ると一転、昔ながらの町家が続く風情ある風景が広がっています。西入すぐに「石焼生パスタ蔵之助樫原本店」がありました。2024年2月20日、評判のランチコースを食べに訪れました。
平日限定のランチコースをタブレットで注文。iPadを利用した最新のオーダーシステムは、様々な料理の組み合わせを実現する蔵之助の魅力を最大限に感じさせてくれる創業当初からなくてはならない技術だそうです。スタッフが操作の仕方や料理の特徴など丁寧に説明してくださいます。直接のオーダーも可能です。ソースや具材をカスタマイズして、自分だけのオリジナルパスタを注文できるのが特徴。
まずは美味しい「ほっこりコーンスープ」と自家製クルトンのサラダに感動しました。丁寧な仕事がされているのが良く分かります。蔵之助フォカッチャはパリッとした表面に挟まれた生地が繊細に詰まっていて食べやすい。パスタのソースをつけていただきます。
食材の旨味を最大限に引き出すため、数十種類の豊富な生パスタメニューが、特注の石焼の器で熱々の状態で提供されます。この日は、厳選11種野菜のヘルシーラグーソースパスタでした。大好きなクリームソースを選択しました。たっぷりの野菜が溶け込んだうま味あふれるソースがしっかりとした歯ごたえのパスタに絡むと、これは美味しい。まさに匠の味です。
デザートに表面はカラメルでパリッとコーティングされ、中身はとろーんとしたクレームブリュレを注文しました。甘過ぎない優しい味で、こちらも大満足の逸品でした。他にもアヒージョやパスタと一緒に楽しめる様々なサイドメニューが豊富に用意されています。
この地で11年続く蔵之助本店は、「石焼生パスタ」創作の元祖として、今では他府県から来客がある人気店です。築160年以上の京町家をリノベーションした店舗は、佇まいや土間は、ほとんどが当時のままだそうです。吹き抜けの天井の開放感ある店内は、掘りごたつの座敷席などもあって、広々としていて、ゆったりと寛げます。
西墻健次オーナーシェフに話を伺うと、「ここにしかないをテーマに店創りを進めています。お食事の時間は家族や友人との会話も含めた楽しいコミュニケーションの場であってほしい。また料理人として熱い料理は熱いままで召し上がっていただきたい。2つの思いを叶えるために試行錯誤し、冷めにくく石が持つ遠赤外線効果で食材の美味しさを引き出し時間と共に味を深めてくれる石焼の器に辿り着いた」といいます。
樫原宿は、古くから交通の要所とされ、江戸時代には山陰道の一番都寄りの宿場町として栄えました。「樫原本陣跡」は、江戸時代に参勤交代で往来した大名たちが宿舎とした陣屋遺構です。京都市内では唯一残る本陣遺構で、平成4年に京都市指定有形文化財として登録されています。「本陣」とは、大名・公家などの限られた人々だけが利用できる宿泊施設のことです。
歩いて楽しい、食べて美味しい樫原界隈へぜひ立ち寄ってみてください!
合同会社 蔵之助 kuranosuke.LLC(外部リンク) 京都市西京区樫原百々ケ池1番地98 075-925-8734 代表 西墻 健次