災害時に慌てないために!災害時の介護食を日ごろから意識しよう
震災に関する情報が発信されて、普段の通り生活しつつ防災を意識するようにと言われていますが、介護をされている方の防災に関する悩みは、想定できないことが多く、正直手探りな状況です。介護が必要な家族2人かいる私の「防災と介護食」に対する取り組みをご紹介します。介護をされている方の参考になれば嬉しいです。
1.水分摂取ができるようにする
水分補給ができるか?普通の生活をしているとあまり気づきませんが、介護を必要としている人は必ずしも普通の人と同様にペットボトルやコップから水分を飲める人ばかりではありません。「ペットボトルからでは飲めない」「ゼリー飲料ではないと飲めない」という人は多くいます。わが家の介護メンズもペットボトルから直接飲むことはできません。コップに入れるか、ゼリー飲料ではないと水分は取れません。なので、ペットボトル飲料は2Lのものもストックしていますが、500mlのタイプの方が介護メンズが自分でコップに入れて飲みやすいので、500mlタイプを3ケース常備しています。他にもゼリー飲料は服薬の時に使用しているので2ケースは常にストックしています。段ボールでいっぱいですが、命に直結するものなので、必ずこの量を保つようにストックしています。
2.介護食を食べている人が食べれるレトルト食品を探してストックする
最近は介護食もスーパーやドラッグストアなどでレトルトの介護食が販売されていて気軽に買えるようになってきました。ですが、正直お値段が高いのがネックです。わが家も一時期購入してストックしていましたが、介護メンズいわく「量が足りない」と言われてしまいました。また市販の介護食はある程度エネルギーやたんぱく質が追加されているものが多いので「口に合わない」と言うこともあります。そこで、普通食を食べている人と同じもので食べられるレトルト食品やカップ麺を探しておくと、いざという時に普通食、介護食関係なく食べることができます。
・ごはん:アルファ化米は水の戻し方が不十分だと硬く食べずらいようです。レトルトパックのごはんやお粥の方が柔らかく食べやすい。レトルトカレーなど、ごはんにかけるものやふりかけがあるとより食べやすいです。
・麺類:カップ麺なら水やお湯を入れて時間を長めに置くことで、柔らかくなり食べやすくなります。味も濃いめなので「物足りなさ」を感じづらいです。乾麺も先に水につけておくことで茹で時間も短くなります。また長めに茹でることで柔らかくなります。麺を短く折れば食べやすくなります。
・おかず:缶詰、乾物で普段から食べ慣れておくと、いざという時でも安心して食べられます。缶詰は長期保存できるので、鯖缶やツナ缶などの魚系缶詰から焼き鳥などの肉系缶詰、トマト缶やコーン、豆などの野菜、フルーツもあるので日頃から献立に入れておくと便利です。缶詰なら加熱しなくても食べられますし、骨などの心配もいりません。乾物も水にゆっくり戻すことでサラダや漬物のように食べられますし、汁物の具として使用すると具沢山みそ汁になります。私は切干大根、わかめ、塩昆布、とろろ昆布、ひじきをストックしています。
・お菓子などの嗜好品:災害時に安心できる食べ物は普段食べ慣れているものです。特に甘いものやお菓子は精神的に安心します。普段から食べ慣れているお菓子や飲み物(コーヒーやジュース)をストックしておきましょう。最悪、食欲がないと言われてもお菓子なら食べられるという時もあります。
介護食=やわらかい食事ということで、どうしても乾物や缶詰は避けてしまいがちですが、平常時ならじっくり煮ることで柔らかくなり食べやすくなります。日頃から、食事の中に缶詰や乾物を使用したものを出すようにするといざという時に、調理する方も慌てずに済みます。日頃から「食べ慣れておく、作り慣れておく」ことが災害時の食事には大切だと考えています。
※噛む力、飲み込む力には個人差があります。かかりつけの医師や看護師、管理栄養士などにご相談くださいね。