【横浜市金沢区】もっちり米粉パンと無農薬米おにぎりが人気 小学生も買いにくる訳とは
京浜急行「能見台駅」から徒歩5分にある「musubi(むすび)」。有機米のおにぎりと米粉パンやクッキーを製造販売しているお店です。
夫が健康上の理由から、小麦に含まれるグルテンを控えていて、「パンやお菓子を食べたいけど、小麦を使った食品ばかりで食べられるものが少ない」と嘆いていたので、米粉パンを買いに行ってみました。
無農薬米おにぎりとグルテンフリーのパン
白を基調とした店内。木製のインテリアがやわらかい雰囲気を作っています。
店内には、三重県産の完全無農薬米で作られたおにぎりと米粉を使ったパン、クッキーが売られています。パンやクッキーは九州産の米粉を使用。店内にある商品は、調味料の醤油に使われている小麦を除いて、すべてグルテンフリーです。
米粉パンといっても、他の店舗では、小麦の一部を米粉に置きかえて作られているパンもあります。
小麦を食べられないお客さんから「ここの商品は、どれを選んでも食べられるから嬉しい」と言われるそう。並んでいる商品、どれも安心して選べるのがいいですね。
店内ではイートインのスペースが2席あり、コーヒー・紅茶も販売しています。
土曜日の14時頃に来店したところ、おにぎりは残りわずかでした。海苔むすびと、パン、クッキーを買って帰りました。
海苔がパリッと!お米を楽しむおむすび
海苔おにぎりには、海苔がビニールにくるまれて別に添えられています。海苔を取り出して、ご飯に巻く。お米がつやつや。見るからに美味しそうでワクワク…、口に入れるとパリッと海苔の音がはじけました。海苔のCMにも使えそうないい音が♪
温めずに食べたのですが、お米は甘味があって、ちょうどよい固さ。土鍋で炊いているそうで、普段食べているお米の何倍も味が濃く感じました。
普段、私は自分でおにぎりを作ることはあっても、誰かが作ってくれたおにぎりを食べることはほとんどないので、有機米でしかも手作りのおにぎり、じんわりしみる美味しさでした。
米粉パン プレーン
しっとりした食感。シンプルな分、素材の良さが伝わってきました。お米の甘さが感じられるところも好き。
久しぶりにパンを食べた夫も「小麦のパンとは風味が違うけど、美味しい!」と楽しんでいました。
枝豆チーズパン
人気商品だと教えてもらった枝豆とチーズパン(250円税込)です。枝豆とチーズがたっぷり盛られていて、 固めに茹でられた枝豆の歯ごたえと濃厚なチーズの味の組み合わせがはまります。しっとりしたパン生地との相性がよく、おなかにたまるのも嬉しい。
コーヒーと黒豆パン
「コーヒー好きなら」とおすすめされたのが「コーヒーと黒豆パン(ハーフ)」(330円税込)。ちょっと苦みのあるコーヒー生地としっとりした黒豆の組み合わせがよかったです。コーヒーの味がしっかり残っているのが、個人的に大好きでした。
お米のクッキー「リッチバター」
バターの香りがふんわり、ほろほろ、まろやかなクッキー。やさしい甘さでいくつでも食べられる美味しさです。
「家族の強みを生かせる場所作り」を実現したお店
同店は、店長の柿﨑さんと二人の娘さんが親子で運営をしているお店です。以前から柿﨑さんの夢だった「家族がそれぞれの力を生かして活躍できる場所を作りたい」という想いを実現させるため、このお店を作ったそう。
飲食店経営の経験を持つ柿﨑さん、長女さんは元幼稚園教諭、次女さんは元栄養士だそうで、お互い持っていたスキルを生かし合い、現在のお店を運営しています。
そして店内のインテリア用品は夫さんの手作り。「趣味がDIYなので」とのことですが、趣味とは思えないクオリティーの高さに驚きました。
取材時は、地域の小学生と一緒に開発したパンも期間限定で販売されていました。
近隣の小学校の5年生が、授業で日本のお米消費量が低下している事実を知り、「もっとお米の魅力を伝えたい」と『HAPPY RICE IN JAPAN』というプロジェクトを始めたそうです。学校の先生がお店のお客さんだったことから、一緒にプロジェクトに取り組むことになりました。
生徒たちが商品開発からマスコットキャラクターの作成、CM動画の作成までを行ったそうです。予想以上の売れ行きで、製造が追いつかなかった日もあったとか。
私が買い物をしている日も、小学生が店頭に貼られている限定パンのポスターを見て「2月17日までだって」と話題にしていました。
「これからも地域密着のお店として、街の居場所のひとつになると嬉しいです」と長女柿﨑さんが語ってくれました。
口コミの評価が高く地域で人気のお店は、親子のチーム力が支えているようです。家族であり、仕事仲間である柿﨑さん一家の絆の強さを感じました。