U-20女子ワールドカップ第2戦はスペインに惜敗。ヤングなでしこはなぜ封じられたのか?(3)
U-20女子ワールドカップに出場しているU-20日本女子代表は、16日にグループリーグ第2戦でスペインと対戦し、0-1と敗戦。
第3戦は20日、U-20カナダ代表と対戦する。
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【選手コメント(U-20スペイン代表戦後)】
MF 隅田凜
ーー試合を振り返っていただけますか?
立ち上がりから球際で強くいこうと考えて入ったんですけれど、球際やセカンドボールを拾う場面で負けてしまう場面が多く、苦しい試合になってしまいました。
ーーチームとしてはどういう戦い方を目指していたのでしょうか?
スペインは日本と同じようにパスをつなぐサッカーをする相手なので、その中でも自分たちの良さを出して、つないでいこうと話して試合に入ったんですが、最後までうまくいかないまま終わってしまった感じです。守備のところで、フォワードにいかせるのか、いかせないのか、というところをはっきり出来ていなかったので、もっとコンパクトに守備をして攻撃につなげられれば、もっと日本らしさが出たのかなと思います。
ーー試合中、うまくいかないと感じていたのはどんなところですか?
相手のプレッシャーに対して、慌てて蹴ってしまったり、つなげるところで慌ててミスが出てしまっていました。 セットプレーやこぼれ球の場面では惜しいシュートシーンもあったんですけれど、相手も体を張ってきて、そこで負けていましたね。
ーーフィジカル面の差をどのように感じましたか?
中盤でパスが引っかかってしまったり、球際で負けているところがあったので、そこは自分自身、本当にまだまだだなと思いました。反省しています。
ーー中3日でカナダ戦です。グループステージ突破がかかる一戦ですが、どういう戦いをしたいですか?
しっかり切り替えて次の試合に臨みます。一つ一つ見直して、日本らしさが出せるように、修正して取り組んでいきたいと思います。
MF 長谷川唯
ーー試合を振り返って、いかがでしたか?
気持ちも入っていましたし、油断していたわけではありません。ただ、相手は2年前のU-17(ワールドカップ)で対戦した選手も多く、球際などで気持ちの差が出てしまったのかもしれません。
ーー守備面で、うまくいかなかったところはどんなところですか?
前半の最初の方はいい感じでボールを奪えていたんですけれど、奪った後に展開することができませんでした。中盤で奪った後のパスコースを増やしたり、もう少しミスを少なくして(ボールを)つなげていれば、今日のようなゲームにはならなかったと思います。
ーー試合中はどんな話をしていたのですか?
前半は、怖がらないで落ち着いて後ろでじっくりつないでいこうという話をしました。慌てて蹴っているシーンがあったので、我慢の時間帯は試合のうちに必ずあるから、特に前半は我慢しよう、とも話しました。後半は前半よりも良い形でボールを運べたり、ディフェンスで相手をはめることもできたので、少しは修正できたと思います。
ーー男子高校生との練習試合などで、球際の強い相手とトレーニングしてきましたが、スペインと対戦してみて、どうでしたか?
球際の強さは男子の選手と同じように強かったのですが、足の伸び方は違うと感じました。でも、それは今分かったことではないので、それを言い訳にはできないと思います。
ーーカナダ戦は決勝トーナメント進出がかかりますが、どんな試合をしたいですか?
最終戦は勝つだけなので、他のチームを気にせずに、日本らしいサッカーをして、得点まで繋げていきたいです。
FW 籾木結花
ーースペイン戦を振り返って、いかがでしたか?
スペインの圧力にそのまま押しきられてしまいました。パスを回すサッカーの中に、フィジカルの強さが加わって、日本を上回るサッカーをしてくると思いました。
ーー連係面はいかがでしたか?
後ろからボールを回すことが、前回の試合と比べてまったくできませんでした。前線の選手と、ボールの出し手が要求することを、もっと試合の中で話し合っていきたいです。
ーーこの後、フィジカルがさらに強い相手と対戦する可能性もあります。どう対応しますか?
相手がフィジカルで戦ってきた時、それを上回るボールを動かす技術を自分たちは持っているはずなのに、相手の圧力におされ、技術が発揮できませんでした。自信を持って、もっとボールを回していけると思います。
ーーカナダ戦は、どんな形で貢献したいですか?
守備では、前線からハードワークしてボールを追っていきたいです。攻撃ではチームを勝たせるゴールが必要だと思うので、そこは自分の役割だと思って頑張ります。