台風8号は関東周辺に上陸のおそれ 東京はオリンピック期間中に不安定続く
異例の逆カーブで関東周辺に接近し、上陸か
昨夜23日(金)午後9時、台風8号が発生した当初の段階では、予報円の真ん中を進むと東北地方を指向し、宮城県付近に到達する予想でしたが、その後次第に南寄りに進路が変わってきており、最新の24日(土)午前9時の予報円では、27日(火)午後にかけて、関東周辺に接近し、上陸する予想となっています。
関東へ接近する27日(火)午前9時の段階では、中心気圧992hPa、最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートルが予想されています。
台風8号は平年よりかなり高い海水温の海域を異例の西寄りに逆カーブするように日本列島に接近する見込みで、今のところ、暴風域を持つまでは発達しない見込みですが、それでも台風が接近する地域では、強風(暴風)や激しい雨などに警戒が必要で、大荒れとなるおそれもあります。
オリンピックの競技にも大きな影響が生じるかもしれません。
今後も日本の東から北日本にかけてそびえ立つ太平洋高気圧の勢力次第では、もっと南を進み、東海地方へ向かったり、あるいは再び東北地方に進路が戻るようなことも考えられますので、最新の台風情報に十分ご注意下さい。
オリンピック期間中はなかなか安定せず
けさ、ウェザーマップが発表した最新の16日間予報によると、東京や仙台に付いている26日(月)から28日(水)の傘マークが台風8号に伴うもので、台風の進路や勢力によっては大荒れとなるおそれがあります。
またその後の予報をみると、札幌や福岡など、北と西では晴れマークが目立っているのに対して、東京は毎日のように傘マークが並んでいます。
これは太平洋高気圧縁辺の南からの暖湿気を最も受けやすい地域が関東周辺となる気圧配置が続くためで、降り続く雨ではありませんが、晴れ間があっても急な雨の降りやすい不安定な夏空がオリンピック期間中の8月上旬にかけて続く見通しです。
また台風8号のあと、次の台風が発生し、再び北上してくるような計算もありますので、南の海上からも目の離せない状態が続きそうです。