【秋田県横手市】車内で食べた「170円の食パン」中身に感動!?パン工房かつた・アベックトースト
「急いで食べなきゃ」。
大仙市から横手市を結ぶ国道13号線を車移動している筆者は、とてつもなく腹が減っていた。
平日のお昼時。時刻は12時15分。
13時からは、横手市の取引先との打ち合わせがある。
もうここしかない!目に入ってきたのは、道の駅美郷。ここにはランチスポットもトイレも自販機もある。1か所で諸々の用を足せる道の駅は、筆者にとってうってつけの場所だった。
道の駅美郷には、「みさとのごはん」という食事処がある。地元のグルメをはじめとした、米どころならではのごはんを提供している、観光にもちょうどいいスポットだ。
筆者は急いで道の駅の自動ドアを通過し、食事処に向かったが...。
「もしかして...満員じゃない!?」
お店の前に数名、並んでいたのだ。「長蛇の列」ほどではないが、「短蛇の列」と言うくらいがちょうどいいのでは...。いやいや、流暢に造語を考えている余裕が筆者にはない。急いでこの腹を満たし、次の仕事に向わねば。
そういえば道の駅みさとには、物販コーナーがある。そこに、弁当が売られていることを思い出した。あそこに行けば、時短でランチを済ませることができる。
そして筆者が購入してきたランチは、これだ。
ランチを購入した時点で、次の仕事までの時間が迫ってきていたが、「これならいけるだろう!」と満を持して購入したのが、この食パンである。急いで、車内で食べよう。
「アベック」と書かれたシールには、あわせて「パン工房 かつた」の文字もある。
筆者は以前、このメディアでパン工房かつたさんの店舗に行った記事を書かせていただいたことがあり、そこで購入したパンがとてもおいしかったので、今回もかつたさんのパンを選んだ。信頼が厚いブランドだ。
これはただの食パンではなく、「アベック」だ。
食パンのペアの中身には、ジャムとマーガリンが入っている。秋田県内で似たような商品を食べたことはあるが、かつたさんのアベックトーストは初めてだった。
時間は無いが、興味本位で中身をのぞいてみる。
ぺらりと食パンをめくってみると、耳の部分までたっぷりとジャム・マーガリンがぬらていた。正直、筆者は「どうせ真ん中にジャム・マーガリンをのせて、プレスしただけでしょ?」と思い込んでいたが、どうやらそうではなさそうだ。細部まで、きちんとぬられていた。
たった170円で買えるアベックトーストだが、このひと手間をかけていることに筆者は感動した。かつたさんのことを、もっと好きになった。
味は、さすがパン屋さん。食パンは耳の部分までやわらかく、「一口で噛み切れない」ということは一切なかった。丁寧にたっぷりとぬられたジャムの甘みとマーガリンの塩味がほどよく調和し、空腹の筆者にはまるで「出所後初めての食事」のように感じられた。出所したことはないのだが、また、感動した。
今日食べたアベックトーストは、今後忘れることはないだろう。