間もなくゴング! WBCライト級挑戦者決定戦
17戦全勝12KOでWBC5位にランクされるフランク・マーティンと、12戦全勝7KOで、同8位のドイツ人、アルテム・ハルティウニアンが、挑戦者決定戦として今夜、対峙する。
前日計量を、マーティンは135パウンド、ハルティウニアンは134.5パウンドでパスした。
筆者は通常、本コーナーの「間もなくゴング!」シリーズで、試合2日前の最終記者会見における両選手の言葉を記すが、今回、ハルティウニアンは姿を現さなかった。リオ五輪で銅メダルを獲得した32歳にとって、今夜の試合は米国デビュー。ボクシングの本場で名を売る必要があることは、本人も陣営も分かっていた筈だが…。
ミシガン州デトロイト生まれのサウスポー、マーティンは、WBA/WBC/IBF統一ウェルター級チャンピオン、エロール・スペンス・ジュニアと共にキャンプを張ってきた。その、WBC5位の言葉をお届けしたい。
「圧倒的なパフォーマンスを見せる。俺は、まだまだ強くなるよ。アルテムを見下しちゃいないが、ビッグファイトに繋げるには踏み台にしないと。自分は世界王座を狙っている。アルテムは前に出てくる。ただ、不器用なところがある選手だ。アグレッシブにきてくれれば、俺がKOしやすくなるよ。
ライト級の誰とでも戦う。どんなファイターに対しても準備万端だ。チャンスが来たら、必ずモノにする。誰でもいい。トップ選手と戦う準備は、既にできているさ。
(トレーナーの)デリック・ジェームズのキャンプでは、皆がよく動く。エロール・スペンス・ジュニアが同じ空間にいることで特別な雰囲気になり、エネルギーが湧いてくる。
今回、俺の試合を目にした人は、スピードもパワーあってディフェンスにも長けた野獣を記憶するだろうね。華々しいイベントにしたい。アルテムをKOするぜ!」
マーティンは、同じサウスポーであるスペンスから何を学んだか。今夜、その成果を見せることができるか。