予報円が巨大化するわけは？

最新の台風や熱帯低気圧の情報（気象庁発表）

きょう２８日（水）午前３時にフィリピンの東海上で新たな熱帯低気圧が発生しました（関連記事）。そしてこの熱帯低気圧が今後２４時間以内に台風へ発達する見込みとの情報が気象庁から発表されています。もし発生すれば台風１８号です。

またもし台風となれば、今月７個目の台風発生で、もともと９月は平年でも５個程度の台風が発生する多発月でもありますが、もし７個発生すれば、２０１６年以来６年ぶりのことになります。

さて最新の予報円では、新たに発生が見込まれる台風は、あす２９日（木）にかけて北上した後、あさって３０日（金）にかけて北東方向へ進むものの、１０月１日（土）頃から動きが遅くなり、しばらく東日本の南海上で、ほとんど停滞するような秋台風らしからぬ動きをする予想です。

２日（日）から３日（月）にかけて予報円がどんどん大きくなり、３日（月）午後３時の予報円の直径は１４００キロに達しており、本州をすっぽりと包み込む大きさとなっています。この予報円が大きくなるのは決して台風自体が大きくなるわけではなく、台風の動向が定まらず、５日後には台風の中心がどこにあるのか予想が非常に困難なことを表しています。

５日後に、もし予報円の北側を進めば、もう本州付近に到達しているかもしれないし、南側を進めば小笠原の父島方面に進む可能性すらあります。また西寄りに進めば、九州へ近付く可能性もあるし、東寄りに進めば、関東の東へ大きく離れている可能性もあります。

台風自体はあまり発達することはない予想なのですが、形が小さく勢力が強くない台風であっても、先日の台風１５号の様に本州付近の冷気と台風の暖気が衝突し、思わぬ大雨をもたらすことがあります。

新たに発生する台風がどれくらい影響するのか、現時点での予想は非常に困難ですから、今後も最新情報にご注意ください。