ノート(177) 夏場にはスポーツ飲料やアイスの支給も 刑務所で人気の本は?
~工場編(5)
受刑69/384日目
「何度倒れても立ち上がる」
携入本や差入れ本を検査していると、何らかの書き込みをしているケースも多々みられた。ルール違反だが、ほとんどが他意のない記載であり、居室での所持を禁止する事態に至ることは少なかった。
それでも、特に受刑者本人による書き込みからは、彼らの様々な思いを汲み取ることができた。
例えば、東京拘置所から移送されてきたある受刑者は、映画の台本の中に手書きで「何度倒れても立ち上がる」と太い文字で記していた。台本の内容とは全く無関係の走り書きだった。
規制薬物の所持などで実刑になった著名な俳優であり、交際相手の女性が同じ薬物の使用で死に至っていたことから、マスコミで大きく取り上げられ、社会からもバッシングを受けていた人物だ。
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