Yahoo!ニュース

50歳未婚。細身でキレイな女性と結婚して、僕を笑った連中を見返してやりたい~おみおじリポート176~

大宮冬洋フリーライター
子どもっぽさを自覚しているベテラン営業職。反省しながら婚活中です。(本人提供)

婚活歴15年! 結婚相談所で年下女性に申し込んでも鳴かず飛ばず、です

※2024年8月7日追記。高田さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 婚活関連の取材をしていると、「この人はどうして一度も結婚していないのだろう?」と不思議に感じる独身者とたまに遭遇します。清潔感もコミュニケーション能力もあり、ちゃんと働いていて実家暮らしでもなく、何よりも結婚の意思がある場合です。建設関連の大企業の北陸支社で営業職の正社員として働いている高田雅之さん(仮名、50歳)もその一人。良くも悪くも重みのない、とても話しやすい男性です。なんと15年間も婚活をしているのだそうです。
「鳴かず飛ばず、ですけどね……。月会費無料でお見合い料のみの結婚相談所に入っていて、プロフィールを見て『いいな』と思う40代女性を中心に積極的にお見合いを申し込んでいます。でも、お見合い自体を断わられてしまうことが多いです」

結婚相談所で使っている写真。表情も服装も構図も、新入社員がそのまま年を取ってしまったような印象です。別のところで撮り直してもらったほうがいい気がします。(本人提供)
結婚相談所で使っている写真。表情も服装も構図も、新入社員がそのまま年を取ってしまったような印象です。別のところで撮り直してもらったほうがいい気がします。(本人提供)

「自分の地元に来てくれるのかな?」とお互いに思いながら歳月が流れてしまいました

 高田さんはどんな女性を「いいな」と思うのかといえば、はっきり言って外見です。細身でキレイな人に申し込んでいるとのこと。正直な人だな……。ここでマチコ先生が鋭く指摘します。
「さらっとおっしゃっていますが、モデルさん並みに細い美人に申し込んでいるのだと思います。そういう女性は40歳前後でも人気があるので、かなりの狭き門だと知ってください」
 一方の高田さんの外的条件は、話せば可愛げがあるけれどイケメンではなく、年収800万円の大企業社員。30代であればかなり幅広い層の女性にアプローチできると思いますが、50歳未婚となると年下女性から「何か理由があるのでは」と警戒されかねません。押しが弱くて頼りないところが見透かされてしまう、とも言えます。
「6年ほど前まで4歳年下の女性とお付き合いをしていました。婚活パーティーで出会い、キレイなので一目惚れ。猛アプローチをして付き合ってもらいました。隣の県に住んでいる方だったので、お互いに『結婚したら自分のほうに来てくれるのかな?』と思いながらも踏み込まず。そのまま2年半の月日が流れて別れてしまいました」
 その経験で反省した高田さん。今後は、相手が希望する場所で働けるように会社と交渉するそうです。ダメなら転職も視野に入れるとのこと。勤続30年近くで建設関連の資格をいくつか持っているので、仕事の面ではかなり自信があるのでしょう。

中山道の茶店でタヌキとツーショット。175センチ63キロの高田さん。憎めない感じの男性です。(本人提供)
中山道の茶店でタヌキとツーショット。175センチ63キロの高田さん。憎めない感じの男性です。(本人提供)

能天気でお調子者。嫌なことがあっても引きずらないようにしています

 今は地元で一人暮らしをしながら働いている高田さん。父親は8年前に他界して、自宅から車で30分ほどのところにある実家には母親と姉夫婦が暮らしているそうです。
「私も家族との関係性は悪くありません。大工をしている義兄とは特に仲が良く、独身女性を紹介してもらったこともありました。お互いにピンとは来ずにお付き合いには至りませんでしたが、そうやって気にかけてもらえるのはありがたいことだと思っています」
 年下の僕も「可愛げ」を感じているぐらいなので、高田さんはいろんな人から愛情をかけられやすいタイプなのだと思います。実際、「怒ったりしないところが長所」だと自覚しています。
「能天気でお調子者。嫌なことがあっても引きずらないようにしています。欠点は、世間体や人の目を気にし過ぎてしまうことでしょうか。キレイな人と結婚したいのも、『お前は絶対結婚できない』なんて言っている周りの連中を見返してやりたいのが正直な理由です。してやったりの逆転ホームランを打ちたい。……我ながら子どもっぽいですね」
 うーん、なるほど。ちょっとわかるような気もしますが、結婚とは生活そのものなので他人の目を重視し過ぎると幸せにはなれません。自分自身が本当に求めているものは何なのか。もう少し掘り下げる必要がありそうです。

近所の焼き鳥店に通っているという高田さん。一人暮らし歴は30年以上。「料理はまったくやりませんが、掃除と洗濯は嫌いではないほうです」(本人提供)
近所の焼き鳥店に通っているという高田さん。一人暮らし歴は30年以上。「料理はまったくやりませんが、掃除と洗濯は嫌いではないほうです」(本人提供)

穏やかで良識がある人がいい。善悪の基準が自分と異なる人には引いてしまう

「穏やかで良識がある人がいいですね。僕はパッと見がキレイな人にはすぐに心惹かれますが、お付き合いをしていて善悪の基準が自分と異なる人には引いてしまいます。以前付き合っていた人は『店の入り口に近いから』という理由で躊躇なく障がい者用の駐車スペースに車をとめていました。そういうのを見てしまうと『ないなー』と気持ちが冷めてしまいがちです」
 具体的でいいですね。善悪の基準は大事なところだと思います。また、お互いにある程度の「趣味の自由」を認め合えるところも高田さんにとっては必須のようです。
「旅行、温泉、ドライブ……。コロナ禍になってからバイクに再び乗るようになり、あちこちにソロツーリングに出かけることにハマっています。適度にお金は使っていますが、借金はありませんし、タバコやギャンブルもやりません。アニメや漫画も好きなのでオタク気質な女性は大歓迎です」
 しばらく黙って聞いていたマチコ先生の目が急に輝き始めました。心当たりのある女性が何人か浮かんだようです。仕事と趣味にまい進しているキレイな40代女性なのでしょう。それならば僕にも候補がいますよ。と、なぜかマチコ先生と競争みたいになっています。高田さん、それぐらい期待しています!

蓼科高原へツーリングした際に撮影。「湖面に映る紅葉が綺麗だったので。初夏の新緑、晩秋の紅葉などの風景が好きです」(本人提供)
蓼科高原へツーリングした際に撮影。「湖面に映る紅葉が綺麗だったので。初夏の新緑、晩秋の紅葉などの風景が好きです」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。高田雅之さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

あなたを結婚させたい! オネット&マチコの超実践的婚活道場

税込2,970円/月初月無料投稿頻度:月3回程度(不定期)

大宮冬洋が自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる、お見合いおじさん活動「オネット」(大宮ネットワーク)の舞台裏をご紹介。オネット会員の匿名のプロフィールやお見合いの様子、成婚&退会者インタビューのほか、チームメンバーの婚活講師マチコ先生による婚活必勝アドバイスもお届けします。また、本連載の購読者は無料オプションとして、会員とのお見合いを希望することもできます。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

大宮冬洋の最近の記事