赤信号を渡らない生真面目な彼。私は家族として受け入れてもらえませんでした~おみおじリポート196~
40代キレイめ女性の婚活。「いい人がいれば結婚する」では成就はほぼ不可能です
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
「いい人がいれば結婚する、程度の意識ではこのまま時間が過ぎていくだけです。10年後20年後も独身だとキツイなと思うなら、今日からの1年間で出会った人の中から絶対に伴侶を得る!と決めて下さい。そうでないと、40代女性の婚活はほぼ成就しません」
マチコ先生がいつも以上に腹から声を出しています。僕もマチコ先生も40代。周囲に、同世代の独身女性は少なくありません。彼女たちは見た目もキレイで、ちゃんと働いていて、明るくて親切だったりします。しかし、婚活の場で結婚相手を見つけたという人は極めて少数派なのです。
「クラスで一番レベルの圧倒的な美人は別です。そういう人は何歳になっても身近な男性から引き合いがあったりします。また、ちょっと地味めで恋愛経験も多くない30代女性も比較的結婚しやすいですよね。問題は、チヤホヤされることに慣れたキレイめの40代女性。婚活をしている独身男性を恋愛対象にできない人が多くて……」
転職を6回経験。自分で設定した目標をクリアして次に進むことが好きです
マチコ先生のボヤキを聞いていると1万字ぐらいになってしまいそうなので、本題に戻ります。東京都心に住みながら上場企業で正社員をしている藤田麻里さん(仮名、43歳)のこと。感じが良くて、キレイめな未婚の40代女性です。藤田さん、今まで何をしていたんですか?
「大学を出て就職してから、転職を6回経験しています。不動産や法律系の資格を取得し、それを生かせるような職場に移って働いてきました。私は自分で設定した目標をクリアして次に進むことが好きなのだと思います。今の会社は6年目で、海外子会社の管理業務に携わっています。社外の顧客と向き合うような業務ではなく、社内の人たちからの依頼に対して応えています。プラスアルファの何かをくっつけて渡して、相手に喜んでもらえるとやりがいを感じます」
他人との競争ではなく自分との戦いに勝ってきた藤田さん。明るく賢いけれど、とぼけたような雰囲気もあります。モテそうだな……。予想通り、恋愛経験も少なくないようです。
「仕事関係で知り合った3歳下の男性と1年半お付き合いして、今年の夏に別れました。穏やかで優しい人で、車がまったく走っていない夜の交差点でも赤信号で渡らないような生真面目なところが好きでした。でも、心療内科に通うほど過敏なところがあって、私という他人を家族として受け入れることがどうしてもできなかったようです」
他人に執着がない私。自分で何とかするのが得意なので、すぐに身を引いてしまいます
それならば仕方ないですね~、なんて言っている場合ではありません! ちょっと変わった異性に心惹かれるのは、はっきり言って10代20代の恋愛と同じです。近い将来のことをしっかり見据えるならば、相手に結婚する気があるのかどうかをもっと早めに見極めるべきでしょう。僕の意見を黙って聞いていた藤田さん。他人に期待しない傾向があることを認めました。
「他の人に執着がないというか、自分で何とかするのが得意なので、すぐに身を引いてしまうところがあります。だから、結婚も対等な友だちのような関係が理想です。私と意見が違っていいので、自分なりの考えとその理由を言ってくれる人と何でも話し合えるような生活がしたいと思っています」
藤田さん、「対等な友だちのような関係」というのは自分と学歴や所得レベルが似ている同世代の男性をイメージしていませんか? この点に関してはマチコ先生から指導させてください。
「藤田さんは今まで婚活の場ではなく、学校や会社のつながりなど身の回りから恋人を見つけてきたのですよね。今から婚活の場に出るのであれば、まったく違う世界に入るのだと知ってください。今まで出会ってきたような同世代の男性は、30代前半のキレイな女性も含めた30人ぐらいで奪い合う世界です」
付き合って別れることの繰り返しは心身を削られることに気づきました。結婚したいです
藤田さんが本気の婚活をする前提で厳しいことばかり言ってしまいました。でも、現代は「コミュニケーション能力とお金さえあれば独身のままでも幸せに暮らせる」社会になりつつあります。藤田さんはなぜ結婚したいのでしょうか。
「付き合って別れることの繰り返しは心身を削られることに気づきました。もっと安定した関係が欲しいと思っています。一人でも楽しいならば2人だともっと楽しいのかなと思って、結婚にも挑戦したくなりました。婚活は初めてなので何をどうすればいいのかよくわかっていないのですが、自分を見直して成長するきっかけにもなると思っています」
藤田さんの実家は四国にあります。東京在住の弟一家も含めて家族仲は良好とのこと。
「父は自営業を続けています。週に1回は生存確認の連絡を取り合っていますが、ありがたいことに両親とも元気です。私と同じく東京在住の弟は結婚していて子どももいます。2人の甥っ子が可愛いので、毎週末に弟の家に寄ってはお菓子をあげてます(笑)」
それならば、藤田さんの周りにいるような仕事好きのエリート男性ではなく、趣味と家族を愛する生活上手の男性と補完関係を結べそうです。藤田さんも納得してくれました。
「定時では上がれないこともある私を理解してくれる方との共働きがいいですね。相手の年齢や年収、学歴にはこだわりません。真面目に働いている方ならばぜひ会ってみたいです」
正直言って、「キレイめの40代未婚女性」である藤田さんが誰かと真剣交際に入れる確率は高くありません。しかし、藤田さんの本気度次第ではその確率を上げることは可能です。「いい人がいれば結婚する」ではなく、「原石を掘り起こして結婚しながら磨く」ぐらいの気持ちで臨みましょう!
※文中の受けオネット会員は仮名です。藤田さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=お見合いセッティングサービスも受けられる攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。