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LGが残り4試合で8年ぶりの3位以上確定/現役ドラフトを廃止し2軍FA制度を導入<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
(写真:LGツインズ)

26日の韓国KBOリーグは3試合がナイトゲームで行われました。

ハンファイーグルス-LGツインズ(テジョン)は4-0でLGが勝利。LGの先発、育成出身の3年目左腕イム・ジュンヒョン投手が6回3安打無失点と好投し、6度目の登板で初勝利を挙げました。

LGは連敗を3で止め、この日の勝利で70勝57敗13分けとなって、残り4試合に全敗しても3位以上が確定です。LGの3位以上は2013年に公式戦を2位で終えて以来8年ぶり。その年はプレーオフでトゥサンベアーズに敗れたため、最終順位は3位でした。

LGは2位KTウィズと2.5ゲーム差、首位サムスンライオンズと3ゲーム差です。

◆「2次ドラフトを廃止し、2軍FA制度新設」

韓国野球委員会(KBO)は新球団の発足後の戦力均衡化を図るため、2011年から隔年で5度行っていた2次ドラフト(現役ドラフト)を廃止し、新たにフューチャーズリーグ(2軍)FA制度を導入すると発表しました。

フューチャーズリーグFA制度は年間の選手登録日数60日以下の年が、7シーズン以上ある選手が対象となります(資格公示年に145日以上登録された選手と、FA選手は除く)。球団はフューチャーズリーグFAが公示された選手を最大3人まで契約可能で、選手のその年の年俸分を前所属球団に支払う必要があります。獲得した選手を育成選手とすることはできません。同制度は2軍選手の移籍の活性化を目的としています。

(関連記事:選手会提案の「現役ドラフト」 韓国では8年前から実施。その成果は?

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

キウムヒーローズの6回表、キム・インテ選手に代わってレフトの守備に入り、その裏2死一、二塁でレフト前ヒット。1打点を挙げました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が3試合の結果です。

◇10月26日(火)の結果

・トゥサン 7 - 2 キウム(チャムシル)

 勝:イ ヒョンスン

 敗:チェ ウォンテ

・ハンファ 0 - 4 LG(テジョン)

 勝:イム ジュンヒョン

 敗:キム ミンウ

・NC 5 - 7 SSG(チャンウォン)

 勝:キム サンス

 敗:ホン ソンミン

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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