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イ・ビョンホンが連日の名脇役 リーグ1の登板数の中継ぎが主役級の4勝目を挙げる<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
イ・ビョンホン(写真:トゥサンベアーズ)

4日のKBOリーグは4試合が17時開始、LGツインズ-トゥサンベアーズ(チャムシル)は14時開始のデーゲームで行われた。

1回表、トゥサンが3番カン・スンホの9号2ランで先制。トゥサンは4回にも1点を挙げて3-0とした。

追うLGは5回裏にトゥサンの先発チェ・ジュンホから1点を挙げ、さらに1死満塁のチャンスを作った。この場面でトゥサンは2番手投手に左腕のイ・ビョンホンを投入。イ・ビョンホンは3番キム・ヒョンスの犠飛で1点を喫し、トゥサンのリードは1点となった。LGはさらに走者を2人置いて4番のオースティン・ディーンが打席に入った。

この場面でイ・ビョンホンはオースティンに高めの直球を振らせて追い込み、最後は低めのスライダーでショートゴロに打ち取りピンチを切り抜けた。イ・ビョンホンは6回も0点に抑えて1回2/3を投げて無失点。試合はそのまま3-2でトゥサンが勝利した。

トゥサンはイ・ビョンホンが勝ち投手に。イ・ビョンホンは前日3日も3番手として1回1/3を投げて勝利を挙げ、2試合連続の白星となった。

イ・ビョンホンはチームの37試合中、リーグトップの21試合に登板する名脇役ぶりを発揮。この日が4勝目(0敗2ホールド)で、中継ぎながらチームトップの勝利数をマークしている

◆「2022年のドラ1」

イ・ビョンホンは2022年にドラフト1次指名でトゥサンに入団。スリークォーターからの140キロ台の直球とスライダー、チェンジアップを持ち球にリリーフ役を務めている。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ(東京ドーム)にはエントリー外の予備メンバーとして帯同した。

今季のKBOリーグにはサムスンライオンズにもイ・ビョンホン(捕手)が在籍。人気俳優とも同姓同名だ。

マウンドに上がるイ・ビョンホン(写真:トゥサンベアーズ)
マウンドに上がるイ・ビョンホン(写真:トゥサンベアーズ)

◇5月4日(土)の結果

・LG 2 - 3 トゥサン(チャムシル)

 勝:イ ビョンホン

 敗:ソン ジュヨン

・SSG 6 - 8 NC(インチョン)

 勝:ソ ウィテ

 敗:エリアス

・KT 6 - 2 キウム(スウォン)

 勝:ユク チョンミョン

 敗:ハ ヨンミン

・サムスン 2 - 9 ロッテ(テグ)

 勝:ウィルカーソン

 敗:チェ ハヌル

・KIA 10 - 2 ハンファ(クァンジュ)

 勝:クロウ

 敗:イ テヤン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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