「粘りを欠いたというか、折れてしまいましたね」木村一基九段、藤井聡太三冠戦を終えてのコメント
木村一基九段「(相掛かりの序盤、26手目△8五桂で前例を離れたが)自信が持てない展開でしたね。ちょっと攻めが細いから、届かない変化が多いんだろうなと思っていました。(31手目、▲8七金の飛車取りに、銀と刺し違え△7九飛成と切っていったが)ちょっと一直線すぎるので、ためらいがあったというところですかね。(35手目▲7四歩以下)少し苦しいかな、とは思っていました。ただ、そう、▲7四歩打つとこと(代わりに)▲8八角上がるところ、藤井さんの方も迷うところかな、とも思いましたので。まあどっちかな、みたいな感じでしたけど。ちょっと苦しい感じでしたかね。(30手目△3五金に藤井三冠も42分考えていた)△3五金? ああ、△3五金。飛車取りですね。まあ難しいかな、と思いました。ちょっとわるいかな、自信を持って選んでいるわけではなかったんです、仕方ないという面もあったんですけど。簡単に負けるわけでもなくなったのかな、とか。いや、よくわからなかったですけどね。(52手目、金取りに打った)△5二歩がどうだったか、ということになりますね。受け一方になるんだったら。うーん、まあちょっとよくわからないです。本譜の順でもあまりいい気がしなかったですけど。特に決まってる感じでもないような気もしたので。まあただちょっと最後(78手目△2五銀に▲2四金から開き王手で)角取られる順があったのが・・・。もうひと工夫というか、ちょっとそこが粘りを欠いたというか、折れてしまいましたね。いかんですな・・・。(今期順位戦はこれから)はい、せいいっぱいがんばります」