Yahoo!ニュース

片づけを始めたのに、気づいたら夕方だった…時間をかけた割に片づかない原因はコレ

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

小中高の4人の子どもを、いつもキレイじゃないけど何かあればすぐに片づく家で育てています。

そんな私は、元汚部屋の住人。子どもの頃日曜日が来るたびに母から「部屋をキレイにしなさい」と言われ、それなりに頑張ってキレイにしていました。

しかし、片づけ始めたのに、あっという間に時間が経ち、時間をかけた割にあまり変わっていない、疲れただけだったということがよくありました。

大人になっても、床に落ちている服や子どものおもちゃやなどを拾って元の場所に戻しながら、掃除機をかけたりしていると、モノを元の場所に戻すのに時間がかかり、それだけでどっと疲れていました。

このようなやり方は、大きな問題ではないのですが、とても効率が悪いことがあります。

それはなぜなのでしょう。

「片づけ」と「掃除」は全く別物である

私たちの生活ではほとんどの場合、モノを拾いながら掃除機をかけたりと、片づけや掃除を同時に行うと思うのですが、実はこれは要注意です。

片づけと掃除は対象とするモノから内容まで、実はまったく別物なのです。

例えば

【対象とするのモノ】
★片づけは、モノ
★掃除は、汚れ&ホコリ

【内容】
★片づけ モノの要不要を考える、収納する、元に戻す…など
★掃除 汚れ&ホコリを落とす

具体的には、

【片づけ】
●サイズアウトした子どもの服を捨てる
●書類をファイルボックスに収納する
●床に散らかったモノをしまう

【掃除】
●掃除機をかける
●換気扇の油汚れを落とす
●床の雑巾がけをする

このように、実は全く違うものなので、同時に進行しようとすると時間はかかるし、効率が悪く面倒になってしまいます。

年末の大掃除をはじめたけど、リビングに散らかるモノ、溜め込んだモノなどが気になり、そっちに先に手を付けてしまい、結局掃除が完了しないまま年が明けてしまったというような経験はないでしょうか。

これは、片づけと掃除を同時進行してしてしまい、どちらも中途半端に終わってしまったということです。

効率よく進めるには、どちらが先?

効率よく進めるためには、まず「片づけ」と「掃除」を別物だと理解しておくとよいでしょう。

そして順番としては、片づけが先です。

床にモノが落ちている部屋と、床に何も落ちていない部屋、どちらが掃除機をキレイにかけることができるかを考えたらわかりやすいと思います。

必要なモノだけが、あるべき場所にある状態になっている、つまり片づけができている状態であると、モノを一つ一つ移動したりすることがなく、圧倒的に掃除がしやすくなります。掃除に集中できるのです。

だから、掃除をしやすくするために、片づけをすることを普段から意識するのもいいでしょう。

私は、掃除がめんどうくさいので、掃除をしやすくするために、極力飾り物は置かないようにし、モノを増やさないようにしています。

今は、片づけの時間?それとも掃除の時間?

特にこれから忙しくなる年末、掃除用洗剤のCMや「大掃除」と言う言葉を聞く機会が増えると、気持ちが焦ってしまいますが、

今、片づけの時間なのか、それとも掃除の時間なのか、どちらをすべきなのかを確認しながら行動すると、結局時間をかけた割には何も変わらない、気が付いたら夕方だったということを避けることができます。

年末に大掃除を考えている人は、今のうちにまず不要なモノを手放したりする片づけを徹底的に行い、年末には掃除に集中できる環境を作るとよいでしょう。

また、子育て中の方で子どもに「片づけなさい」と言う時、モノを元に戻す片づけをしてほしいのか、それともホコリや汚れを落とす掃除をしてほしいのかを明確にしてあげると、子どもも行動しやすくなるではないでしょうか。

====================

※最後までお読みいただきありがとうございます。

フォローしていただくと最新記事を見落とすことがありません。

★藤原友子の子育て&暮らしの様子はコチラから
▷Instagram

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

藤原友子の最近の記事