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サンウルブズ布巻峻介、遠征長期化への決意とは。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
(写真は2019年ウルフパック=代表候補群の活動中)(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 国際リーグのスーパーラグビーに日本から挑むサンウルブズは、3月6日、オーストラリアはニューサウスウェールズ州のWINスタジアムでの第6節でブランビーズに14―47で敗れた。

 2月29日の第5節(ハリケーンズに15―62で敗戦)に比べ組織防御はやや安定も、反則で自陣に押し込まれた際などに失点した。

通算戦績を1勝4敗とした。

 この試合はもともと、8日に大阪・東大阪市花園ラグビー場で実施予定だった。コロナウイルス感染拡大防止の観点から会場が変わっていた。続く14日の第7節も、国内開催から海外開催に変更となっている。

 試合後、オープンサイドフランカーとして先発した27歳の布巻峻介が取材に応じた。

 以下、単独取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――今回、3月のホームゲーム2試合の開催場所が変わりました。受け止めは。

「日本のファンの人と会えなくなったのは本当に残念ですけど、だからと言って何かが(実際のプレーに)影響したかというのは正直、ない。皆が思っているほど(問題は起きていない)。いまは大丈夫です」

――決定を受けて選手と話し合ったことは。

「前もってその(会場変更などの)可能性もある程度はあるんじゃないかと皆で笑いながら話していたので、本当に場所が変わっただけで。(第5節があった)ニュージーランドからの移動も楽にできた。いまはまだ海外にきて1か月も経っていない。これから、ダメージが来るんじゃないですかね」

――なるほど。いまのところ、遠征は3月28日のワラターズ戦終了後までとなっています。

「そのくらい(の頃に)寂しさとかは感じるのかなと思っています。『日本人選手、どうですか』ということで言えば、(慣れない土地で)ストレスもたまってくると思うので、ケアしてあげないとな、と思います。齋藤(直人=2019年度早稲田大学主将のスクラムハーフ)など(スーパーラグビー参加が)初めての人も多いので、士気を落とさないようにやりたいです」

 東福岡高校、早稲田大学を経て2015年にパナソニック入りした布巻は、2017、18年にもサンウルブズでプレー経験がある。今季はひときわタフな環境下に置かれているが、「僕もそれを求めて来ていますから」と言い切るうえに味方を「ケア」したいという。得難きファイターだ。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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