元・中日の投手の復帰に伴い、前・広島東洋の投手がDFAとされる
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5月14日の試合後、ボストン・レッドソックスは、ライアン・ブレイジャーをDFAとした。この日、3番手として登板したブレイジャーは、2.1イニングを投げて3点を取られた。今シーズンの防御率は7.29。20登板のうち、3分の1以上の7登板で失点を記録している。
2017年に広島東洋カープで投げたブレイジャー――当時の登録名は「ブレイシア」――は、翌年3月にレッドソックスとマイナーリーグ契約を交わし、7月に昇格した。その前のメジャーリーグ登板は、ロサンゼルス・エンジェルスで投げた、2013年の7試合しかなかった。
2018年以降は、一度も移籍することなく、レッドソックスで投げ続けてきた。ブレイジャーを除くと、2018年のワールドシリーズ優勝メンバーのうち、今もレッドソックスでプレーしているのは、クリス・セールとラファエル・デバースの2人だけだ。
また、過去5シーズン(2018~22年)に200登板以上の投手は、202登板のブレイジャーを含めて78人を数えるが、その間に移籍しておらず、今シーズンも同じ球団に在籍している投手は、ブレイジャー以外に4人しかいない。
今回、ブレイジャーと入れ替わるのは、2018~19年に中日ドラゴンズで投げた、ジョエリー・ロドリゲスだ。昨オフ、レッドソックスに入団したロドリゲスは、3月中旬に右脇腹を痛め、開幕から故障者リストに入っていた。こちらは、中日の前にフィラデルフィア・フィリーズ(2016~17年)で38登板。中日を退団後は、テキサス・レンジャーズ(2020~21年)、ニューヨーク・ヤンキース(2021年)、ニューヨーク・メッツ(2022年)で投げてきた。
おそらく、ウェーバー公示中にブレイジャーを獲得する球団は、現れないだろう。そうした場合、年俸200万ドルの残り日数分、約4分の3の支払いをレッドソックスから引き継ぐことになる。ブレイジャーがレッドソックスを退団した後――残留して傘下のマイナーリーグで投げる可能性もあるが――なら、契約する球団の支払いは半分以下。下限である72万ドルの残り日数分だ。