カフェライターなかくき くみこが実際に訪れた1,500軒以上のカフェのなかから、大人が心から満足できるような魅力的なカフェを紹介する連載「大人のための東京カフェ案内」。第17回目は、人気オンラインショップ発のスイーツカフェを紹介します。

丁寧に作られた種類豊富なスイーツが楽しめる店

新宿駅から2駅隣にある曙橋駅を降りると、駅のすぐそばに下町風情が残るあけぼのばし商店街があります。その中に2022年5月にオープンしたのが、今回ご紹介する「カフェのある暮らしとお菓子の店」です。

店頭にはカヌレやレモンケーキなどの焼き菓子のほか、旬のフルーツを使ったタルトやロールケーキなどの生ケーキが、種類豊富に並んでいます。安心安全で新鮮な食材にこだわり、専属のパティシエがカフェに併設する工房で一つ一つ丁寧に作っています。

同店を運営しているのは、新宿エリアで4店舗のカフェを展開している株式会社テーブルインク。オンラインショップで販売する同ブランドのクッキー缶が大ヒットし、インターネット上から飛び出して実店舗としてオープンしました。

人気のクッキー缶も常時販売しています。シーズンによってデザインが変わり、現在登場しているのは「ハロウィン限定クッキー缶」（4,200円）。

こちらの店のクッキー缶は、ふたを開けた瞬間思わず顔がほころんでしまうほどかわいらしく、その上風味や味わいも魅力的。

ちなみにカフェ営業は、金・土・日の週３日のみ。テーブル席が３つしかないため事前予約しておくと安心です。注文したいものが決まっている場合は、併せて商品の取り置きもしておかれることをオススメします。

アンティーク家具を配した癒し空間

同店の魅力はスイーツだけにとどまりません。イギリスから取り寄せたという古い木製の扉を開けると広がっているのは、アンティークの家具や照明、シックな黒いタイルが配された空間。壁にはフランスの伝統的なデザインが施された壁紙が貼られ、クラシカルな中に遊び心も。

店内に流れる音楽に耳を傾けながらアンティークチェアの背もたれに身をゆだねていると、心の中がゆっくりと満たされていくのを感じます。

空間をアンティーク家具で統一した理由をオーナーの原和美さんに伺うと、「アンティークは修理されて大切に扱われてきたからこそ、長い年月いい状態で保たれていると思うんです。

飲食店もそれと同じで、お客さんに愛され、自分たちも愛して大切にしていくからこそ、次につながっていくのではないかと思っています」とのこと。

アンティーク家具に自分たちのあり方を投影しながら、愛されるお店づくりを大切にしているのです。

10月中は期間限定でハロウィンプレートも登場

10月6日（金）からは期間限定で「ハロウィンプレート（1日10食限定・2,300円）が登場予定。プレートの上には、３種類の生ケーキと2種類のアイシングクッキーがボリュームたっぷりに盛り付けられています。

中央のケーキは、素材そのものの味わいを生かした「国産かぼちゃのモンブラン」。

かぼちゃを丁寧に裏ごしして作るクリームは、甘さ控えめに仕上げています。サクサクとしたかぼちゃの繊維も感じられ、食材の豊かな風味が口の中に広がります。

ふすま粉を使用したボトム生地の上にはりんごのコンポートがのせられており、食感と味わいのいいアクセントに。

左側にあるのは「シャインマスカットと巨峰のスコーンサンド」（同商品は単品注文可・700円）。

外側はザクザク内側はふんわりした食感のスコーンと、生クリームのコク、フルーツのほどよい酸味が三位一体となったバランスのいい一品です。

右側にあるのは、クッキーシューで挟んだ「紫芋のシュークリーム」。紫芋のクリームの内側には、新鮮な卵で作るコクのあるカスタードクリームが隠れています。

これらの3つのケーキにアイシングクッキーを加えたハロウィンプレート。ボリュームも満点なので、一緒に訪れた友達とシェアして楽しんでもいいですね。

ゆったりとした雰囲気の中で旬のスイーツが楽しめる「カフェのある暮らしとお菓子のお店」。

長い夏が終わり、これから外歩きが心地よい季節が到来。散歩の目的地として「この秋行きたい場所リスト」に加えてみてはいかがでしょうか。

※新型コロナウイルス感染症対策により店舗の休業や営業時間の変更など、掲載内容と異なる場合があります。訪問される前に最新情報をご確認されることをおすすめします。

※取材ではカフェのある暮らしとお菓子の店様のご協力により商品を無償で提供頂きました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

本連載では、今後も都内にある魅力的なカフェを紹介していきます。ご興味のある方はプロフィールからフォローをして頂けるとうれしいです。