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【京都市】東山区 「花天井」が美しい『西福寺』で盆のご先祖様をお迎えする「迎い鐘」をつく♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

六道之道」と呼ばれる東山にあるこの一帯は、古くより東山山麓の葬送地「鳥辺野(とりべの)」の入口に当たり、「鳥辺野の入り口」は、あの世とこの世の境とされました。

平安時代には北の蓮台野、西の化野とともに「三大風葬地」の一つとされた場所です。

西福寺』は「六波羅蜜寺」などがある「六道の辻」にあるお寺です。

六道の辻」には、「六波羅蜜寺」や「六道珍皇寺」などもあります。

『西福寺』は、浄土宗の寺院で、正式には「桂光山敬信院」と言います。ご本尊は阿弥陀如来さま

轆轤町界隈にある「西福寺」は、「子育地蔵尊」がいらっしゃることでも信仰が深いです♪

境内に鎮座する「子育地蔵」は子供の健康や病気平癒に効くとされている霊験あらたかなお地蔵様。

境内に入るとすぐにお水子さんの地蔵様がいらっしゃいました。

また、水掛不動尊様もいらっしゃいました。

平安時代の貞観年間(859年 - 876年)に、空海が自作の土仏地蔵尊を、「六道の辻」に建立し、「地蔵堂」に祀ったのが当寺の始まりであるとするそうです。

弘法大師空海さんが作ったお地蔵様があるということを聞いただけでも、ドキドキします♪

また、ご本堂は花天井がとっても美しくて、たくさんの方が見にこられる、とご説明していただきました。

「六道の辻」では、ご精霊さんの「迎い鐘」があちこちでされています。

ご本堂には「檀林皇后九相図絵」など寺宝があり、お盆の盂蘭盆会で期間はご精霊迎えとし、3日間(8/7−10)は特別公開されます。

京都にはお盆の前にお寺にお参りし、精霊たちをお迎えするという風習が今でも残されており、私も家族で毎年ご先祖様の霊をお迎えにいきます。

境内には、「円福地蔵」さんもいらっしゃったり布袋様が出迎えてくださったりと、そこに居るだけでとっても暖かい気持ちにさせていただけます。

「西福寺」さんを出ると、お屋根を見るのを私はいつも楽しみにしております。

鬼瓦ならぬ、烏天狗と鼻高天狗さんが見れますよ!天狗さんフリークの私としてはドキドキする瞬間です♪

暑い京都の夏のお盆が始まります。暑い日々をどうぞご無事に過ごせますように〜♪祈

西福寺

住所:京都市東山区松原通大和大路東入ル二丁目轆轤町81

TEL:075-551-0675

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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