ルーキー40本塁打は史上3人目。過去の2人は本塁打王&新人王
コディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)が、ツイッターでピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)を祝福し、アロンゾもそれに返礼した。8月18日、アロンゾはシーズン40本目のホームランを打ち、ベリンジャーが2年前に打ち立てた、ナ・リーグのルーキー本塁打記録を塗り替えた。
メジャーリーグのルーキー本塁打記録は、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が保持している。ベリンジャーと同じシーズンに、52本のホームランを打ち、1987年にマーク・マグワイアが記録した49本塁打――妻の出産に立ち会うため、シーズン最後の試合を欠場した――を上回った。マグワイアもジャッジも、本塁打王を獲得し、新人王を受賞した。
アロンゾも、そうなる可能性はある。
数日前に「イチロー以来となる「ルーキーの首位打者」が誕生するか。ナ・リーグの打率トップはデビュー1年目」で書いたとおり、ナ・リーグ新人王レースはハイレベルだが、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は腰を痛め、このままシーズンを終えることになりそうだ。パドレスは、復帰を急がせないだろう。
また、アロンゾの前に、シーズン35本塁打以上を記録したルーキー12人のうち、新人王を逃したのは、1950年のアル・ローゼンしかいない(1930年のウォーリー・バーガーら3人は、新人王ができる前)。
ローゼンの場合、1947~49年の打数は合計58(出場35試合)ながら、メジャーリーグ4年目ということで、ルーキーとは看做されなかったようだ。1950年のア・リーグ新人王に選ばれたウォルト・ドローポは、打率.322、34本塁打、144打点、0盗塁。投票3位のチコ・カラスケルは、打率.282、4本塁打、46打点、0盗塁(2位のホワイティ・フォードは投手)。それに対し、ローゼンは、打率.287、37本塁打、116打点、5盗塁だった。ドローポは打点王、ローゼンは本塁打王を獲得した。
アロンゾは、ナ・リーグの本塁打ランキングで、トップと2本差の3位に位置する。上にいるのは、42本のベリンジャーと41本のクリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)だ。アロンゾが40本塁打に到達したその日、ベリンジャーは42本目のホームランを打った。
本塁打王を獲得できるかどうかはともかく、アロンゾは史上2人目のルーキー50本塁打(や新記録の樹立)もあり得る。40号はチーム124試合目。2017年のジャッジは142試合目だった。ジャッジは最後の追い込みが凄まじく、9月に15本塁打を記録した。