11月14日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、クリス・ロドリゲスをメジャーリーグの40人ロースターから外した。

　ロドリゲスは、25歳の右投手だ。先月、ロサンゼルス・エンジェルスがウェーバーにかけたところに、ダイヤモンドバックスが名乗りを上げ、ロドリゲスを手に入れた。

　その経緯と、ロドリゲスがどんな投手なのかについては、こちらで書いた。

◆「ワールドシリーズ中のＤバックスが、エンジェルスから25歳の投手を獲得する」

　移籍後、ロドリゲスは、一度も登板していない。エンジェルスからダイヤモンドバックスへ移った時、レギュラーシーズンは終わっていた。また、獲得から、まだ半月しか経っていない。にもかかわらず、ダイヤモンドバックスは、ロドリゲスをロースターから外した。

　これは、ロドリゲス自身に、何らかの問題が見つかったわけではない。移籍後に不祥事を起こしてもいない。

　同じ日、ダイヤモンドバックスは、ブレイク・ウォルストンを40人ロースターに加えた。こちらは、22歳の左投手。2019年のドラフト全体26位だ。メジャーデビューはしていない。

　ダイヤモンドバックスは、来月のルール５ドラフトで他球団がウォルストンを指名できないよう、40人ロースターに入れて「プロテクト」した。ウォルストンとロドリゲスを入れ替えた、ということだ。

　ロドリゲスについて、ダイヤモンドバックスは、40人ロースターから外しても、他球団が獲得に動く可能性は低い、と踏んでいる――あるいは願っている――と思われる。