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元チャンピオン同士のスーパーウエルター級サバイバル

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:REX/アフロ)

 スーパーライトとウエルターの2階級を制した元世界王者、ダニー・ガルシア(34)が、2020年12月5日にエロール・スペンス・ジュニアに敗れて以来のリングに上がる。日時は7月30日と決まった。

 カムバック戦の相手は、WBC暫定スーパーミドル級チャンピオンであるデビッド・ベナビデスの実兄、ホセ・ベナビデス(30)。場所はニューヨーク、ブルックリン。

 ガルシアとベナビデスは154パウンドでの試合にサインしており、共にスーパーウエルター級での1戦目となる。

プエルトリカンであるガルシア   Photo:Sean Michael Ham/ Premier Boxing Champions
プエルトリカンであるガルシア   Photo:Sean Michael Ham/ Premier Boxing Champions

 ガルシアは言う。

 「俺は戻って来た。リングを去ったことなど無い。リングに上がることが待ち遠しいぜ。いつだってブルックリンのファンは俺を支えてくれる。いい試合をするから、見逃さないでくれよ」

メキシコ移民の血を引くベナビデス   Photo:Esther Lin/SHOWTIME
メキシコ移民の血を引くベナビデス   Photo:Esther Lin/SHOWTIME

 ホセ・ベナビデスも話した。

 「この試合はメキシコvs.プエルトリコだな。共に、何を証明するかの戦いになる。ファンが喜ぶ素晴らしいファイトをお見せするよ。俺はヤツよりもデカく、強い。力の差を見せつけてやるさ」

 ベナビデス兄もWBAスーパーライト級暫定タイトルを獲得した経験を持つ。生き残りをかけたサバイバルマッチを制するのは、どちらのベテランファイターか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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