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【パラアイスホッケー】カナダが世界一奪還 ! アメリカはピョンチャンパラリンピックで勝てない?

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
4年前に続き韓国で世界一に輝いたカナダ(Photo:Jiro Kato)

来年3月に予定されているピョンチャン(平昌)パラリンピックのプレ大会も兼ねて開催されていたパラアイスホッケーの世界選手権(Aプール)は、今夜(現地時間)全日程を終了。

カナダが4度目の優勝!連覇を狙ったアメリカは準優勝と、くしくも韓国で開催した前々回(2013年)の世界選手権と同じ結果に終わりました。

▼カナダが世界一奪還

1996年にスウェーデンで第1回大会が行われたパラアイスホッケー(当時はスレッジホッケー)の世界選手権(Aプール)は、パラリンピック開催年を除き(不定期ながら)開催され、今大会が9回目。

過去8回のうち、ともに3度の世界一に輝いているカナダアメリカが、3大会続けて決勝で顔を合わせましたが、予選リーグで敗れたカナダが、アメリカ相手に雪辱を果たし、4-1のスコアで勝利。

2大会ぶりの優勝を飾り、世界一の座を奪還しました!

▼5か国がパラリンピックの出場権獲得

12日に始まった今大会の最終結果は、下記のとおりとなりました。

優勝:カナダ2位:アメリカ3位:韓国4位:ノルウェー5位:イタリア

6位:スウェーデン 7位:ドイツ

このうち上位5か国(太字の国)は、ピョンチャン パラリンピックの出場権を獲得。

韓国が自力で出場権を獲得し、開催国出場権が行使されないことから、ピョンチャン パラリンピックの出場権を懸けた最終予選(開催時期、開催場所は未発表)によって決まる出場枠が1つ増えて、「3か国」に決まりました。

ドーピング違反による制裁を受け、今大会への参加を認められなかったロシアの処遇も含め、

正式な決定は公表されていませんが、今大会で出場権を勝ち取れなかったスウェーデンドイツに加え、昨年苫小牧市で行われた「世界選手権Bプール」でメダルを手にしたチェコ日本スロバキアによって、最終予選が開催される見通しです。

▼カナダが「金」!? アメリカは勝てない !?

冒頭に紹介したとおり、韓国がホスト国となって世界選手権が開催されたのは、前々回(2013年)の大会に続き2度目でしたが、4季前の世界選手権でも、アメリカとカナダが決勝戦で激突。

1-0 のスコアで接戦を制したカナダが優勝しています。

これまでに行われた韓国での世界一決定戦は、いずれもカナダに軍配が上がっているだけに、来年の「ピョンチャン パラリンピック」でも、「二度あることは三度ある」とばかりに、カナダがトリノ大会以来の金メダルを手にするのか !?

それとも、「三度目の正直」の言葉どおり、バンクーバー、ソチに続いて、アメリカが3連覇を果たすのか !?

世界のパラアイスホッケーをリードする二強のライバルバトルは、ますますヒートアップしていきそうです。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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