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エンジェルスの「完封負け」は今シーズン7試合目。他チームと比べて多いのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイグ・キンブレル(ロサンゼルス・ドジャース)Jun 14, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月14日、ロサンゼルス・エンジェルスは、0対2でロサンゼルス・ドジャースに敗れた。9回表は、クレイグ・キンブレルを相手に1死満塁としたものの、そこから、2人続けて三振に仕留められた。写真は、その直後のキンブレルだ。

 今シーズン、エンジェルスが完封負けを喫したのは、これが7試合目となる。

 ここまでに完封負けが7試合以上は、8チームを数える。そのうちの5チームは、エンジェルスよりも多い。ミネソタ・ツインズが9試合、デトロイト・タイガース、カンザスシティ・ロイヤルズ、ミルウォーキー・ブルワーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは8試合ずつだ。シアトル・マリナーズとオークランド・アスレティックスは、エンジェルスと並んでいる。

 完封負けが多くても、シーズン全体の黒星も多いとは限らない。8チーム中、ツインズとブルワーズは勝ち越していて、貯金も5以上。それぞれ、ア・リーグ中地区の首位とナ・リーグ中地区の2位に位置する。

 一方、完封負けが2試合以下の5チーム中2チームは、借金を抱えている。シカゴ・ホワイトソックスは、完封負けが1試合、借金は2。シカゴ・カブスは、完封負けが2試合、借金は15だ。

 とはいえ、完封負けが7試合以上の8チーム中6チームは負け越していて、完封負けが3試合以下の12チーム中8チームは勝ち越している。

 なお、エンジェルスの完封負けは、2度のスパンで相次いでいる。4月30日~5月3日は4試合中3試合と、6月3日以降の11試合中4試合だ。

 また、ノア・シンダーガードは、7試合のうち3試合の先発マウンドに上がり、いずれも黒星を喫している。5月3日(0対4)と6月6日(0対1)に、6月14日(0対2)がそうだ。

 直近の完封負けにより、エンジェルスの借金は、今シーズン最多の5となった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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