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【河内長野市】史上7人だけ?平清盛や豊臣秀吉よりも位が高い最高位を持つ小山田国高大明神の正体とは

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

日本には位階制というものがあり、奈良時代の律令制度のころから始まった制度で、一位から少初位まで30ほどの段階があります。歴史上の有名人も位階を持っています。奥河内地域の有名人といえば楠木正成ですが、彼は生前が従五位上で、死後南朝から正三位を授かったともいわれています。

ちなみに位階の最高位は正一位です。正成の神格化が行なわれ始めた明治13年に、正一位を追贈したという記録がありますが、生前に正一位を受けているのは史上7人しかいません。

  1. 藤原宮子
  2. 藤原武智麻呂
  3. 橘諸兄
  4. 藤原仲麻呂
  5. 藤原永手
  6. 源方子
  7. 三条実美

つまり平清盛や豊臣秀吉のような誰も知っているような天下人も、生前はその下の従一位までしかもらっていなかったようです。しかし、正一位を名乗る神社が河内長野の小山田にあることを見つけました。地図の場所です。

場所はキタバあやたホール(小山田コミュニティセンター)のすぐ西側になります。キタバあやたホールといえば、動画のように夏祭りで河内屋菊水丸さんが登場した場所ですね。

というわけで国高大明神の前に来ました。赤い鳥居が並んでいるのがわかります。

正一位国高大明神と明記しています。それにしても凄い位の神社ですね。

ところで、鳥居が多く並んでいるのをみると、これは稲荷神社の可能性があります。ただし、国高の名前の由来を含めて明確な情報がありません。

しかし、神社の横をみると稲荷大神の使いとされる狐の像を見つけました。画像左手にあります。

画像を拡大しました。本殿の社の前に見える石像は狐の形をしています。これを見る限り稲荷大神を祀っているものと推測できます。

さらに稲荷大神を祭っている神社だから正一位を名乗っている理由も頷けます。稲荷大神を祀る稲荷大明神は、正一位を名乗っている場合が多いからです。

人の位階同様に神社にも神階というのがあり、稲荷神社の総本社の伏見稲荷が正一位の神階を持っています。

昔は勧請(分霊を受けてその地に鎮座)した神社の場合、朝廷から神階を授けられていたそうですが、その制度が廃止となってからは朝廷の代わりに伏見稲荷が勧請の時に同格の正一位を授けていたとのこと。そのため小山田にある小さな社でも正一位の神階を持っていることのようです。

また一説には人は寿命があるが、神様(神社)には寿命がないから少しずつ位が上がっていき、最終的に神社は正一位になるという話もあるようです。小山田にある国高大明神の近くに来る機会があれば、そんなことを思いながら参拝してみてはいかがでしょう。

小山田国高大明神

住所:大阪府河内長野市小山田町2210

アクセス:南海近鉄河内長野駅、南海千代田駅からバス 東峯バス停下車徒歩4分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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