「ハココマ」それはひとつのコンテンツ。箱崎の街を魅了するシャバいクサウマラーメンとハイボール。
ハココマの愛称で愛される
「ハココマ」とは、福岡の人気ラーメン店「駒や」の箱崎店。お客さんからはハココマという愛称で親しまれるお店。筥崎宮近くの細い路地に赤く灯りが灯る小さな入口。夜9時から朝8時までという、深夜の時間帯を通しでやっている営業時間もすごい。
お店に近づくと香り良い豚骨臭が漂い、多くの常連さんに愛され、中には箱崎までハココマのラーメンを求めてくる人も。
このハココマというのは駒やの一店舗でもあるが、独特の雰囲気を持ち、駒やという枠だけでなくひとつのコンテンツとして考えてしまう。そんなお店の魅力を探ってみた。
カウンターのみ
店内はL字型のカウンター席のみ。カウンターの奥には湯気が立ち、豚骨の香り良いスープが炊かれている。そしてこのカウンター席の距離感が、人と人との距離感を楽しくしていく。人間交差点、そんな魅力があるのもハココマ。
そして、店長の田井さんが1人でお店を切り盛りする。このお店の魅力はもはや彼だと言っていい。田井さんなしではこのハココマの魅力は語れない。彼が作る味の魅力はもちろん、会話やお店の雰囲気、彼がいなければハココマというコンテンツは成り立たない。
この寸胴で炊き上げる豚骨スープこそクサウマ。豚骨の香りを漂わせ日々時間をかけて炊き上げるスープ。独自の製法で炊きだした駒やのスープこそ、クサくてウマい、シャバシャバしている博多シャバ系。これが本来の博多の豚骨スープの魅力かもしれない。
博多シャバ系ラーメン
駒やといえば博多シャバ系豚骨ラーメンとして一時代を築いています。ハココマでいただくラーメンメニューの数々。まずは駒やといえばワンタンメン。この泡立ちながらもスッキリとした味わいのスープにワンタンが浮かぶ。やはりワンタンメンこそが博多ラーメンの真髄。
ラーメンに旨辛タレをトッピング。シャバシャバした豚骨スープに旨辛ダレの刺激が加わるとこれまた美味い。さっぱりとしながらも深みあるスープがクセになる味わい。
そしてノーマルのラーメン。ネギとチャーシューがデフォのトッピングです。豚骨濃度やカエシの味わいがバランスよく、サラリといただけるのが駒やの魅力。シャバシャバした口当たりの良い豚骨スープです。
そして博多の老舗製麵所でもある宝フーズの麺を使った中細サイズのストレート麵。コシがあり歯切れよく、ずんだれでいただくのが美味い。やはり、ずんだれ(やわ麺)でどれだけ美味しくいただけるかも大事です。この駒やの仕上がりは間違いない。
そしてもう一つの麺がアカダマ(唐辛子練込麺)。唐辛子がジワジワとスープに混ざり合い、この刺激と旨味がたまらない。替玉にアカダマも良いですが、最初からアカダマでも良い。最初からアカダマヘンコウの場合は麺は硬めがおススメ。スープに交わっていくのが良い。
サイドメニュー
サイドメニューは居酒屋ではないので多くはないが、その数少ないメニューもまた美味い。まずは餃子。博多一口餃子といわれる一口サイズで外はパリッと中はジュワっと。肉汁があふれる美味しい餃子です。
島唐辛子餃子もあり、こちらはピリッと刺激が加わった味わい。これもまた美味いのですが、餃子もワンタンも手作りの為、売切れになることも多々あります。
そして美味いのがやきめし。しっとりとした仕上がりで、これぞラーメン屋のやきめし、と思う仕上がり。味わいがよくぜひ食べたいメニュー。ラーメンも美味いですが、同じくらい人気あるのがこのやきめしです。
いろんなメニューを紹介してきましたが、結論「ラーメンとハイボールがあればそれでいい」、それがハココマの魅力。ラーメンのスープをアテに酒を飲む、それもまた楽しい。そしてカウンター越しに人と人を繋ぎながら美味しいメニューを提供する、店長の田井さんがいるからこそハココマというコンテンツが完成するのです。
美味しいのはもちろんなんだけど、味だけでなく創り出す雰囲気の虜になる人も数多く。なにより当方もその一人。ハココマというコンテンツ、この灯りが灯る箱崎のお店で楽しんでみてはいかがでしょう。
駒や 箱崎店
住所:福岡県東区箱崎1丁目27−8 是永ビル 1F
営業時間:月~金 21時00分~8時00分
土曜日 21時00分~5時00分
定休日:日曜日
駐車場:近隣有料