福岡県の古賀市にある老舗

福岡市から北に位置する古賀市。この古賀市もラーメンの名店が多いエリア。その中でも一番の老舗とも言われるのが「白龍軒」。もう創業から60年になろうかという老舗です。国道495号線からひとつ裏に入った通り、そこに歴史を感じる昭和感溢れるお店があります。看板や暖簾からも古の佇まいを感じる、古き良き地元に愛される名店のひとつです。

お店に入ると、カウンター席のみ。そのひとつに腰かけ、目の前には指南書が。
初めて味わうからこそ、最初の一杯を大切にしているお店の心意気を感じます。スープと麺のバランスや、薬味の入れ方。まさに仰る通りです。麺の硬さは指定するものではなく、お店に委ねるのが一番。そして薬味はお口直しや最後の味変。これがラーメンを食す基本だと個人的にも思っています。ラーメンを一番美味しくいただく、よくできた説明書きだと思います。

らーめん

ノーマルのらーめんをいただきます。シンプルな仕上がりです。白濁のスープにネギとチャーシューが2枚トッピングされています。らーめんはチャーシュウめんやワンタンめんもあります。そして、ちゃんぽんも人気のようですね。

湯気が立つビジュアル。見るからに美味しそうです。丼のデザインからも昔ながらの懐かしさを感じる、純豚骨のラーメンです。

スープはコク深い味わいで豚骨の風味もよい。程よい塩味のカエシの味わいも良く、濃厚でまろやかな味わい。久留米っぽさも感じる、純豚骨の旨味が凝縮された美味しいスープです。このチャーシューもいい味出してますね。

麺は中太くらいのサイズ。基本的には硬さ指定はしないでほしいとのようです。やっぱり麺の硬さはお店におまかせが一番良い。「バリカタ」なんて言いたいかもしれませんが、麺の太さや加水率もお店によって全然違う。麺の硬さなんて言いますが、本当は茹で加減なのですよね。
白龍軒でいただくなら、ツルっとモチっといただくくらいの硬さが良いような気がします。まさに硬さはおまかせで。

初めての一杯こそ大切に。だからこそ長く味わえる。最初に見た指南書は、常連さんに習う長く愛する秘訣ですね。薬味も紅ショウガや辛子高菜がありますが、最初から入れてしまうと、それこそ味が変わってしまいます。まずはお店本来の味わいを知ってからこそ、2回目からはその味を楽しむためにお好みで。もちろんスープは完食できる美味さです。

昔ながらのレトロな空間。博多ラーメンの一言では片付けられない。濃厚で深みある味わい、そしてまろやかでスッキリした後味。美味いラーメンです。
夜は居酒屋スタイルで、数多くのメニューもあるようです。近くにあったなら、夜の居酒屋スタイルで飲んで、ラーメンで〆たいお店です。博多からは少し離れた場所ですが、地元に愛されるのがよくわかる、老舗の名店です。

ラーメン 白龍軒