NATOとロシアの脅威認識ギャップ(3)
ロシアは、NATOの拡大を脅威と見なしている。しかしながら、反対側から見れば、つまりロシア周辺諸国から見れば、同国の方が脅威である。帝政ロシアの時代に、あるいはソ連の時代に、この国と戦ったり占領されたり領土を奪われたりという経験をしているからである。冷戦の終結まで東欧諸国の大半がソ連の実質上の支配下にあった。またソ連の崩壊まではウクライナ、バルト三国、ベラルーシ、コーカサス諸国、中央アジア諸国は同国の一部であった。
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