9月・10月はニンニク定植|寒地向きと暖地向きのニンニク品種を間違えないで植えよう【家庭菜園】
家庭菜園では9月中旬から10月にニンニクの植え付け時期になります。市販ではちょっとお高い「国産ニンニク」が自分で収穫できるとあって人気のニンニク栽培。今年はやってみませんか?
ニンニクの育て方は難しくありませんが、栽培地域の気候に合わせたニンニクの品種を選ぶことが成功の秘けつです。
今はネット販売を利用すればどんな品種でも手に入れられます。しかし気候にあった品種でなければ思うような収穫は見込めません。
この記事では寒地向き、暖地向きのニンニクの代表品種をご紹介しますので、品種選びの参考にしてくださいね。
寒地向きニンニクの品種
北海道、東北、高地や冷涼地などでは寒地向きの品種を植えてください。
寒地向きのニンニクは寒さに強く、寒暖差で味が強くなります。鱗片が6片前後と少なく、大型になるのが特徴です。
- 福地ホワイト六片・・・・・・外皮、鱗片共に白く、大きめ。青森県在来種。
- ニューホワイト六片・・・・・・改良種で大きさ、耐病性に優れる。
- ピンクニンニク・・・・・・北海道在来種。薄いピンク色で香りが強い。
寒冷地向きニンニクの植える時期
9月中旬から9月末に植え付け、雪が降る前に15cm前後まで成長させて雪の下で越冬させます。収穫時期は7月末。
暖地向きニンニクの代表品種
暖地向きのニンニクは冬期にも成長を続けます。鱗片が小さめで多く、成長が早い(早生)のが特徴です。中国大陸由来のニンニクから改良した地域の品種が多いです。
- 上海早生・・・・・・中国原産。12片前後に分かれる。やや茶色っぽい外観。
- 嘉定にんにく・・・・・・中国原産。8片から10片に分かれる。小型だが香りが強い。葉ニンニクとして栽培も可能。
- 壱州早生・・・・・・・12片前後に分かれる。長崎県の在来種。
- 平戸ニンニク・・・・・・大型。1球が100~150g。6片前後に分かれる。長崎県の在来種。
- 博多八片ニンニク・・・・・・大型。8片前後に分かれる。福岡県の在来種。
暖地向きニンニクの植える時期
9月末から10月、気温が25度以下になってから植え付けます。収穫時期は5月から6月。
※関東地方など「中間地」では、どちらのタイプのにんにくも栽培可能です。
スーパーで売っているにんにくを植えてもいい?
スーパーで売っている食用のにんにくを植えてもいいのでしょうか?
栽培は可能ですが、食用の市販ニンニクには、芽が出にくい処理がされていますので、普通に植えると芽出しが遅く、成長が遅れることがあります。
また、食用は栽培用に消毒されていません。病気を予防するために最初は園芸店で売られているウイルスフリーの種にんにくを購入しましょう。2年目からは自分で栽培したニンニクを種として利用できます。
まとめ
9月はニンニクを植える時期です。地域に合った品種を選んで植え付けをしましょう。栽培途中に収穫できるニンニクの花芽や、収穫したてのみずみずしいニンニクを楽しめるのは自家栽培ならではです。来年の収穫が楽しみですね!
北海道でのニンニク栽培については、著者racssのブログで詳しく解説しています。合わせてご覧ください▼▼▼
「北海道の家庭菜園でにんにくを育てる方法まとめ」
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