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「人目が気になる」のは、生まれつき。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、「人目が気になる」というお話をしたいと思います。

一流の人は、人目を気にしないことが多いです。
一流の人は、人目を気にせず、自分のしたいこと、自分の信じること、自分が正しいと思うことを、どんどんやることが多いです。

正に改革者ですね。
実際、時代を切り開いていく人で、人目を気にする人はほとんどいません。

けれど、「じゃあ、人目が気になる人は三流か?」と言うと、それは違います。
人は、人目が気になるからこそ、人の道を外さずに生きていけるのです。人目が気になるからこそ、渋谷のスクランブル交差点の真ん中で、うんこをしたりしないのです。

私のカウンセリングルームは、名古屋市中区にあります。近くに金山駅という大きな駅があります。その駅前は、喫煙禁止区域に指定されているのですが、毎日のように煙草を吸いながら歩いている人を見ます。正直「恥ずかしくないのかなあ?」と思います。

中には、煙草を吸っている人を睨みつける人もいるのですが、煙草を吸っている人たちは、そんなこと意にも介しません。彼らは、人目を気にすることなく、悪びれた様子もなく、喫煙禁止という張り紙の前で、堂々と煙草を吸うのです。

もしも彼らに人目を気にする能力があったら、そんなことしないと思います。人目を気にしないからこそ & 道徳観念がないからこそ、そんなことが出来るのだと思います。

この記事を書いている私(竹内成彦)は、人目を気にする人間です。
私は、車が全然走っていない交差点などで、誰も見ていないと、時に信号無視して歩いたりします。けれど、誰かが見ていたら、特に子どもが見ていたら、教育上良くないという観念も働き、信号無視など決してしません。何故なら私は、人目を気にする人間だからです。

私は、お年寄りや妊婦さんを立たせて、優先席に堂々と座り続けられる若者が信じられません。「人として恥ずかしくないのか?」と思います。彼ら彼女らには、きっと人目を気にする能力もなければ道徳観念もないのだと思います。

さて、「人目を気にするか否か?」は、生まれつき ほぼ決まっています。
生まれつき、人目を気にする人間であるか、人目をさほど気にしない人間であるか、が決まっているということです。

※ご指摘をもらいました。「『ほぼ』は言い過ぎではないか?」というご指摘でした。「ほぼ」は、確かに言い過ぎだったかもしれません。「半分強は」に言い換えたいと思います。残りの半分弱は、育てられた方、育ち方によって決まります。

よって、親は、自分の子どもが人目を気にしない人間であったら、子ども時代に、人としてやっていいこと悪いことをしっかり教えなければなりません。じゃないと、将来とんでもない人間が出来上がってしまいます。

その点、人目を気にする人間は、さほど心配はなく、悪党になる可能性は低いです。彼らは、人目を気にするので、人と違ったことをするのを避け、ルールを守ろうとするからです。

今言ったように、
人目を気にする人間は、人目を気にしない人間と違って、大きなことは出来ないかもしれませんが、悪いこともしないことが多いです。それが特徴です。

おさらいです。
生まれつき、人目を気にしない人間人目を気にする人間がいて、その度合いは人それぞれで、またそれらの個性というか特徴は、育っていく過程で際立っていったり、目立たなくなったりするということです。

人目を気にする気にしないは、生まれつき性格なので、良い悪いはありません。
大切なのは、そんな性格をどう生かし、どう生きていくかです。

今日のまとめです。
一流と呼ばれる人は、人目を気にしないことが確かに多いけれど、だからと言って、人目を気にする人が二流三流というわけではないということです。

如何でしょう?
あなたは人目を気にする人間ですか? それとも気にしない人間ですか?


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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