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「感謝の習慣」を持ちましょう。あなたの心に、平穏と幸せが訪れます。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日のテーマは、「『感謝の習慣を持ちましょう。あなたの心に、平穏と幸せが訪れます」です。

2022/10/21 に発売された「GRATITUDE (グラティチュード) 毎日を好転させる感謝の習慣」という本が、とっても売れましたね。ええ、私も読みました。本当に、感謝の気持ちって大切だなって思います。

「何であんな奴に感謝しなきゃいけないんだ!」と言う人がいますが、そうじゃないです。感謝の気持ちは、相手のためではなく、自分のためになる感情なのです。
試しに、心の底から、ありがたいと思えることに関して、心の中で「ありがとう」とつぶやき、感謝の気持ちを持ってみましょう。ほら、あなたの心に、温かいものが溢れてや来ませんか? そうあなたの脳内には、幸せホルモンである、ドーパミンやセロトニンやオキシトシンが放出されている真っ最中なのです。

私(竹内成彦)は、「歳を取って良かったな」と思えることが幾つかあります。そのひとつは、感謝の気持ちが自然に持てるようになったことです。天気が良くってもありがたいと思えますし、雨が降ってもありがたいと思えますし、道端で咲いている花を見てもありがたいと思えます。

カウンセリングルームにご来室され、お金を支払ってくれるクライアントに対しては、本当に感謝の気持ちを持っていますし、また、自分がお客としてお金を出して、商品を受け取ったりサービスを提供してもらったときも、本当に「ありがたいなあ」と思えます。

お金をもらうときも感謝の気持ちでいっぱいになり、お金を支払うときも感謝の気持ちでいっぱいになる私は、なんて幸せ者なのかと思います。←もっとも私は、お金が惜しく感じるような、そんなお金の使い方はしてないってことですけどね、ただ単に…。

感謝の気持ちを持てない人は、正直、気の毒だなって思います。

多くのクライアントは、私のカウンセリングルームにご来室され、感謝の言葉を口にします。「竹内先生、いどうもありがとうございます。こんな私のつまらない話に、いつも耳を傾けてくださって、本当に感謝しております」と…。
でも、そのいっぽうで、年に1度あるかないかの頻度ですが、思いっきり不満を口にする人もいます。「何だお前、話を聞いているだけじゃん。こんなんだったら、友だちに話してるのと同じじゃん。よく、こんなんでお金取るなぁ」と…。

私は、口にはしませんが、「そうやって、不平不満の気持ちばかりを持ち、外に向かって吐き出し続けているから、あなたの人生はうまくいっていないのですよ」と思います。

カウンセリングを受けて、ありがたいと思う人もいれば、
カウンセリングを受けて、チェッと思う人もいます。
どちらが幸せな人生を歩めるか? 言うまでもないと思います。

そのいっぽうで、

「幸せになりたい!」という理由で、無理やり感謝の気持ちを持とうとする人がいます。「感謝の気持ちを持たなくっちゃ!」「『ありがとう』という言葉をつぶやかなくっちゃ!」
そうして、その人は、歩きながら、または自転車を漕ぎながら、「ありがとう」「ありがとう」とつぶやきます。つぶやき続けます。

私は、そういう姿勢の人を否定するつもりはありません。
それで、幸せになれるのであれば、それもいいでしょう。
ただ、そのいっぽうで、「感謝の気持ちというものは、そんな無理やり持つものなのかなあ?」「その方法では、幸せにはなれない人もいるのではないかなあ?」と思ってしまうのです。

私は、「幸せになりたい。何が何でも幸せになってやるんだ」という執着は、ときに自分を不幸にするのではないか? 「もっともっと幸せになりたい。人より幸せになりたい」という強欲は、ときに自分を不幸にするのではないか? と思うのです。

事実、仏教では、「あらゆる苦は、人間の執着に起因する」と教えています。

感謝の習慣は、無目的でもいいんじゃないですか?
有難いことだからありがたいと思う。有難いことだから「ありがとう」と言う。そんな姿勢や振る舞いが、自然に自分を幸せに誘ってくれるのだと、私は思います。

「ありがとう」という言葉を、何百回も何千回も唱えて幸せを感じられなかったら、その人はどう思うのか? そんなことをふと思うと、私はやりきれない気持ちになります。

そんなことを思う私ですが、「ありがとう」という言葉を唱えることの大切さを訴える人から言わせれば、「いやいや、『ありがとう』という言葉を、何百回も何千回も唱えたら、必ず幸せになるよ」となるのかもしれませんが、
そんな自分の欲を満たすためにエネルギーを注ぐくらいだったら、困っている人を助けることに時間や労力を使ったほうが、よっぽど世のため人のため自分のためになるのではないか? と思うのですが…、違うのかなあ。
 ↑ ↑ ↑
上記の私のお話は、賛否両論、あるかもしれないですね。

でも、「『感謝の習慣』を持ちましょう。あなたの心に、平穏と幸せが訪れます」という、今日のテーマは、多くの人から賛同を得られると、私は思います。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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