【四国地方】7月最初の週末は土砂災害に注意・警戒 土砂災害の前兆とは
西日本では大雨になる日が多くなってきました。梅雨も末期に入ってきている証拠です。四国地方は6月29~30日にかけて、太平洋側を中心に大雨となりました。
高知県馬路村魚梁瀬(うまじむら・やなせ)では30日午後11時まで24時間の降水量が372.5ミリ、香美市繁藤(かみし・しげとう)は331.0ミリなどとなっています。平年の6月1か月の降水量の70~80%に当たる雨が、たった1日で降ったことになります。
再び大雨のおそれ
そんな中、梅雨前線が再び北上し、四国付近に停滞する見通しです。3日(金)夕方から4日(土)の昼前にかけて、太平洋側を中心に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨になるおそれがあります。
■3日(金)に予想される1時間降水量(多い所)
瀬戸内側 40ミリ
太平洋側 60ミリ
■4日(土)に予想される1時間降水量(多い所)
瀬戸内側 30ミリ
太平洋側 60ミリ
瀬戸内側では、バケツをひっくり返したような激しい雨が見込まれています。
太平洋側では、傘がまったく役に立たなくなるような雨の降り方になりそうです。
4日(土)昼までの24時間に予想される降水量は、多い所で200ミリ以上が見込まれています。特に、香美市や馬路村周辺を中心に降水量が多くなりそうです。先日の大雨で、すでに地盤が緩んでいます。そこへさらに同じような所で雨が降り続く可能性があります。
また、高知県西部や愛媛県南予でも150ミリ以上の雨が降るかもしれません。その後も5日(日)にかけて、さらに雨の量が増えるおそれがあります。
雨に慣れている地域ではありますが、大雨による土砂災害にいつも以上にお気をつけください。崩れやすい所には、絶対に近づかないようお願いします。
土砂災害には前兆がある
土砂災害が発生する前には、いくつかの前兆があると言われています。
土砂災害の前兆の例
・崖にひび割れができる
・小石がパラパラと落ちてくる
・崖から水が湧き出る
・パキパキと木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
・腐った土の臭いがする など
これらの前兆が見られたら、すぐに安全な場所に身を置くようにしてください。
暗い時間帯が雨のピークとなりそうです。ハザードマップでご自身の周りに災害の危険があることを確認した場合は、明るいうちに安全な所へ避難してください。また、家の中でも2階以上の山や崖から離れた側の部屋でお休みになるようお願いします。
そのほか、大雨による低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒をしてください。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
【参考資料】
高松地方気象台 大雨と落雷及び突風に関する四国地方気象情報 第2号
東京防災 東京都総務局総合防災部防災管理課 p152.