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ジャッジから三振を奪った日本人投手は6人、ホームランを打たれたのは3人。山本由伸は初対戦

宇根夏樹ベースボール・ライター
山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)May 1, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)は、6月7日にヤンキー・スタジアムで投げる。日本時間の6月8日だ。

 ここまでは、12登板の65.0イニングで奪三振率10.52と与四球率1.94、防御率3.32を記録している。打たれた長打は、二塁打が17本、三塁打が1本、ホームランは6本だ。

 12登板中8登板は、ホームランを打たれていない。4登板目の4月12日と8登板目の5月7日は、被本塁打が2本ずつ。それぞれ、サンディエゴ・パドレスのマニー・マチャドハソン・キム、マイアミ・マーリンズのジャズ・チザムJr.ブライアン・デラクルーズに打たれた。

 山本の13登板目の相手、ニューヨーク・ヤンキースには、アーロン・ジャッジがいる。今シーズンは、64試合で打率.289と出塁率.423、21本塁打、OPS1.081。ホームランとOPSは、両リーグ・トップに位置している。出塁率は、両リーグ2位だ。チームメイトのホアン・ソト(.424)に次ぐ。

 ちなみに、ソトは、6月7日のスターティング・ラインナップには並んでいない。左腕の具合が理由だ。それについては、こちらで書いた。

「ドジャースとの3試合にヤンキースのソトは出場しない!?」

 投手としてジャッジと対戦した日本人選手は、見落としがなければ、山本が10人目となる。

 ここには、2017年6月30日に登板した、青木宣親(当時ヒューストン・アストロズ/現・東京ヤクルト・スワローズ)も含まれる。ジャッジとの対戦は――その前に3点を取られたが――センター・フライだった。

筆者作成
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 直近の対戦は、先月25日の松井裕樹(パドレス)だ。7回表、2死一、三塁の場面で登板。ソトを二塁ゴロに討ち取り、次の回は、ジャッジ、アレックス・バーデューゴジャンカルロ・スタントンを、それぞれ、三振、投手ゴロ、三振に仕留めた。

 日本人投手がジャッジに喫したホームランは、計5本だ。2019年8月27日と2021年7月7日に菊池雄星(当時シアトル・マリナーズ/現トロント・ブルージェイズ)、2022年6月2日のダブルヘッダー1試合目に大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ドジャース)、2023年5月28日と2024年5月24日にダルビッシュ有(パドレス)が打たれている。

 2019年8月27日のホームランは、ジャッジの通算100本目。この試合は、菊池と田中将大(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)が投げ合った。

 菊池、大谷、ダルビッシュの3人とも、ジャッジにホームランを打たれた試合は黒星を喫している。2022年6月2日と2023年5月28日の試合は、ヤンキー・スタジアムで行われた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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