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ムートン・レザースニーカーは洗える?靴を洗う前に知っておきたいお手入れ方法と頻度を洗濯のプロが解説

平島利恵洗濯研究家

洗濯研究家の平島 利恵です。「レザースニーカーって洗えますか?」という質問をよくいただきます。レザースニーカーは水洗いが出来ません。靴にはさまざまな素材や芯材が使われているため、正しい洗い方でケアしないと、靴の変色や変形の原因にもなります。今回は、靴の洗い方と洗える・洗えない素材の見分け方、洗濯頻度について詳しく解説します。

洗える靴、洗えない靴の素材一覧

洗える素材

多くのスニーカーやスポーツシューズは、以下のような素材で作られているため、水洗いが可能です。

  • キャンバス地
  • メッシュ素材
  • 合成繊維

洗えない素材
レザー、合皮、スエードなどは水洗いに適していません。一見洗えそうでも、部分的にでもこれらの素材が含まれていると変色や劣化のリスクがあります。

  • レザー・合皮 ※革が縮んだり変色するリスクがあります
  • スエード ※起毛が水でダメージを受けます
  • ムートン ※水洗いにより風合いが損なわれます

靴を洗う際のポイントと注意点

1. 洗濯表示とメーカー情報を確認

靴にはさまざまな芯材や接着剤が使われているため、洗濯表示を必ず確認しましょう。表示がない場合はシューズメーカーのホームページなどで手入れ方法をチェックすると安心です。

2. しっかりすすぐ

靴は形状が複雑で、内部に汚れや洗剤が残りやすいです。しっかりすすいで、汚れと洗剤成分を洗い流しましょう。一般的には、思ったより長めのすすぎが必要で、ある靴メーカー「通常の3倍の時間」をかけてすすぐことを推奨していました。

洗濯機洗い出来るものは、ネットに入れて洗濯機で洗うのも◎

3. つけ置き洗いは30分以

ニオイや汚れにはつけ置き洗いが効果的ですが、お湯を使っての長時間つけ置きはゴムの劣化を引き起こしやすいので、30分以内に留めましょう。

4. 風通しの良い日陰で乾かす

洗い終わった靴は直射日光ではなく、風通しの良い日陰で乾かしましょう。紫外線による変色を防ぎ、型崩れも予防します。

靴を洗う頻度は?

1. 普段使いの靴

普段使用する靴(通勤やお出かけ用など)は、1~2か月に一度が目安です。目立つ汚れがなくても、臭いや雑菌の蓄積を防ぐため、定期的なケアをしましょう。

2. 運動用の靴

ランニングシューズやトレーニングシューズなど、スポーツに使う靴は、汗や泥汚れが付きやすいため、2~3週間に1回の頻度での洗浄が理想的です。

3. 子どもの靴

子どもは活発に動き回るため、靴が汚れやすくなります。特に幼稚園や小学校で毎日使う靴は、1週間に1回の頻度で洗うことをおすすめします。

洗えない靴のお手入れ方法

1. レザー(革製品)

柔らかい布でほこりを取り除き、レザー用クリームで保湿。仕上げに防水スプレーを使うと、汚れと水を防ぎます。

2. スエード・ヌバック

専用ブラシで表面のホコリを払い、スエード用防水スプレーで水や汚れを防ぎましょう。

3. 合成皮革(PU・PVC)

軽い汚れは湿った布で拭き取り、仕上げに乾いた布で乾拭きしてお手入れします。

靴は素材によってお手入れ方法が異なります。洗濯表示を確認し、適切な頻度でケアすることで、靴を清潔に保ち長持ちさせましょう!

洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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