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【神戸市】万博って何?大阪・関西万博のことよく知りたいという方、マニアも必見!23日迄「万博展」開催

斎信夫(いつき)WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

2025年4月から開催の大阪・関西万博。パビリオンの建設も進みいよいよ盛り上がりつつありますが、「万博って何」「どんなものかよくわかんないな」という方も多いはず。そんな方にぜひ観ていただきたい企画「未来へつなごう万博展ーその歴史とひょうごフィールドパビリオンー」(以下万博展)が、2024年9月23日(月・祝)まで「兵庫県立兵庫津ミュージアム」で開催されています。

その展示内容を写真多めでご紹介。珍しい資料も多く、万博マニアの方にもおすすめですよー。

ミュージアムのエントランスには万国旗がはためき、ミャクミャクがお迎え。

第一会場では博覧会の歴史を紹介

会場は2つに分かれています。

右手の奥が博覧会の歴史を紹介する第一会場。入口の手前には、1970年大阪万博のパビリオン、アメリカ館と富士グループパビリオンの模型が。当時を知る人には懐かしいですね。

入って右手には、1970年の大阪万博、正式名「日本万国博覧会」を記録した本を閲覧できるコーナーがあります。

実は筆者も万博マニアなのでこの本すべて持っているのですが、どれもビジュアル主体の内容で読みやすいです。当時の熱気が伝わってきますね。

右から左へと順に観ていくのがおすすめです。

まずは、戦前から世界各国、日本で開かれていた科学技術振興、国威発揚を目的とした博覧会の展示です。

ロンドン万博、パリ万博などの珍しい資料が陳列されています。

パリ万博は、渋沢栄一の活躍を描いたNHK大河ドラマ「青天を衝け」の中でも登場したので、ご存知の方も多いでしょうね。最先端の西洋技術を体感し、度肝を抜かれた様子や日本の展示ブースで薩摩の旗を発見し、幕府使節団が薩摩に抗議する様子が描かれていました。

第2回パリ万博では芸者がいる茶店が展示され、フランス人にとって初めて目にする日本人女性ということで注目を浴びたそう。

日本でも戦前、内国勧業博覧会などの博覧会が全国各地で開かれていました。

神戸でも1925(大正14)年から1935(昭和10)年にかけて、日本絹業博覧会、御大典記念神戸博覧会、神戸観光博覧会などが開かれ、その会場は湊川付近でした。

1940(昭和20)年開催予定で準備が進められてきた紀元2600年記念日本万国博覧会の資料の展示も。入場券販売開始後に戦争で中止となった為、幻の万博と言われ、1970年の大阪万博では当時の入場券が使用可能となる措置がとられました。

各展示の下にはひょうごの年表が掲示されています。

この万博があった頃の兵庫県ではどんなことが起きていたのだろう?と万博だけでなく併せて兵庫県の歴史を知ることができるよう工夫されています。

戦後は、国威発揚ではなくテーマ重視の博覧会となりました。

これは1958年にベルギーで開催されたブリュッセル万国博覧会の会場図。テーマは「科学文明とヒューマニズム」で、42ヶ国と10国際機関が参加。4145万人もの観客が来場するという戦後最大規模の国際博覧会でした。

図をよく見ると、変わったデザインのパビリオンも多く、現代の万博とそう変わりない感じですね。

1967年開催のモントリオール万博は、大阪万博のひとつ前の万博です。

そして、次の展示は大阪万博。数々の資料がずらり。当時を知る人にとっては懐かしくもあり、知らない人にとっては、とても興味ある内容です。

大阪万博のポスターについては、2024年3月にデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で開催された「1970大阪万博展覧会 Re:PLAY エキスポ・ポスター・アーカイブ」でも展示されていました。記事にまとめていますので、もっと見てみたい方はこちらをご覧ください。大阪万博の熱気をより体感できる万博記念公園にある「EXPO’70 パビリオン」も紹介しています。

これは各パビリオンのパンフレット。

神戸もありますよ!

単独のパビリオンではなく、地方自治体館にあったものだと思いますが。

大阪万博の関連資料、グッズなどは第一会場の中央にあるケース内でも展示されています。

一番左端、最後のコーナーは、ひょうごの博覧会。

兵庫県の博覧会で外せないのはなんといっても1981(昭和56)年に開催された神戸ポートアイランド博覧会ですよね。ポートピア'81の愛称で知られ、ゴダイゴが歌うテーマソングを今も覚えている神戸市民も多いかと。

メインテーマは「新しい“海の文化都市”の創造」。

大規模な企業パビリオンが数多く並び、なんと1,610万人もの入場者数、大成功のうちに終わり、地方博ブームの先駆けともなりました。

これは、筆者が所有しているポートピア'81公式ガイド本に掲載の会場図。

神戸ポートライナー市民広場駅のそば、神戸ポートピアホテルの東と南一帯が会場となっていました。今やその面影は残っていませんが、当時はここに全国から大勢の見学者が詰めかけ大賑わいでした。

筆者所有の公式ガイド本より
筆者所有の公式ガイド本より

これは神戸館のページ。神戸館は神戸プラネタリウムシアターとともに、会期終了後に増改築され、今は、神戸市立青少年科学館(バンドー神戸青少年科学館)となっています。

筆者所有の公式ガイド本より
筆者所有の公式ガイド本より

神戸市以外だと、2000(平成12)年に淡路島で開催された淡路花博(正式名:国際園芸・造園博 ジャパンフローラ2000)が最大規模でした。

に姫路では姫路菓子博のほかに、姫路百祭シロトピアという博覧会もありましたね。

あと、神戸では1985(昭和60)年に、神戸グリーンエキスポという博覧会も開催されましたね。総合運動公園周辺が会場でした。

筆者所有の公式ガイド本
筆者所有の公式ガイド本

第一会場の入口近くでは、大阪万博に関する兵庫県ニュースの映像を観ることができます。万博を控えインフラが整備される様子や万博会場の姿など、とても興味深い内容です。

第二会場は大阪・関西万博 兵庫県ゾーン

第二会場は、2025年開催の大阪・関西万博(正式名:2025年日本国際博覧会)とひょうごフィールドパビリオンが紹介されています。

ミャクミャクグッズがいっぱい。一般には販売されていないものや限定品もありそう。

ちなみにミャクミャクグッズ、大阪・関西万博関連のグッズは、9月5日にオープンした 大丸神戸店とジュンク堂書店三宮駅前店内にある2025大阪・関西万博オフィシャルストアで購入できます。

こちらで必見なのが、この会場ジオラマ。

万博マニアの渡辺正義さんが制作されているもので、まだ未完成ですが、各パビリオンが細かく作られていて、見てるだけでワクワクしてきます。

動画でどうぞ。

大阪・関西万博の関西パビリオン内に設けられる兵庫県ゾーンの展示内容はこちら。

時空を超えた旅で兵庫県の魅力を体感するアトラクション型の全天周映像空間「HYOGO ミライバス」。これは面白そう!

内容は、兵庫県万博推進課のYouTubeチャンネルでも公開されています。

兵庫県では、大阪•関西万博開催に併せ、地域の「活動の現場そのもの(フィールド)」を地域の人々が主体となって発信し、多くの人を誘い、見て、学び、体験していただく 「ひょうごフィールドパピリオン」を全県で展開。

兵庫五国の魅力、プログラムの内容をパネルで展示しています。

最後に、観てほしいのが「万博展」の会場から1階に戻り、左手にあるここ。

レゴ(R)ブロックで作られたミャクミャクがいますよ!

9月22日(日)は「万博マニアトーーーク!!博覧会を楽しもう」を開催

「万博展」では、監修の五月女賢司さんが見どころを紹介する「ギャラリートーク」が開かれていましたが、9月21日(土)はその最終日。3時30分~14時15分に開催され、参加は無料です。

そして、9月22日(日)14時~16時には、「万博展」に資料を提供されている万博マニアの白井達郎さん・藤井秀雄さん・二神敦さんを登壇者に招いての講演会が行われます。万博への熱い思いを語る3人の講演は必見ですね。

参加には申込みが必要で、フォームはこちらです。(定員になり次第受付終了)

「万博展」期間中はワークショップも開かれていました。最後のワークショップである9月21日(土)は、11時~16時に「缶バッジを作ろう!」を開催。

筆者も万博マニアなので、思わず力が入ってしまい長い記事になってしまいました。

「未来へつなごう万博展ーその歴史とひょうごフィールドパビリオンー」は、9月23日(月)で終わってしまいます。

万博のことがよくわからない方も、万博マニアもぜひ「万博展」にお越しください。

お気に入りの展示物等の写真に感想を添えて、兵庫津ミュージアム公式Instagramに投稿するとひょうご五国の詰め合わせ(5,000円相当)が当たる#万博展 Instagramキャンペーン」も9月23日まで開催されていますよ!

兵庫県立兵庫津ミュージアム公式サイトより引用
兵庫県立兵庫津ミュージアム公式サイトより引用

基本情報
イベント名:未来へつなごう万博展ーその歴史とひょうごフィールドパビリオンー
開催場所:兵庫県立兵庫津ミュージアム
住所:兵庫県神戸市兵庫区中之島2丁目1-17
開催期間:2024年7月20日(土曜日)〜9月23日(月・休)
開催時間:9:00〜18:00(展示室は9時30分から/最終入館は閉館時間の30分前)
料金:大人:800(600)円/大学生:600(450)円/高校生以下:無料
アクセス:神戸市営地下鉄海岸線 中央市場前駅下車、徒歩約5分、JR神戸線 兵庫駅下車、徒歩20分

兵庫津ミュージアム 公式サイト ・ 万博展のページ
大阪・関西万博 公式サイト


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WEBクリエイター/旅行ライター・エディター(神戸市)

兵庫県西宮市生まれの神戸育ち。テクニカルライターを経て、1998年より会社を設立しWEBクリエイター、フリーライターとして活動。数々の旅行関連サイトを企画・運営。LINEトラベルjp元編集者兼ライター。沖縄と北海道が大好きで6年半沖縄市に在住。海外は特に台湾が好きで渡航回数10回以上。「週刊日本の島(デアゴスティーニ)」専属ライター&フォトグラファーとして沖縄、兵庫、瀬戸内等の33の島の記事を執筆。こちらでは地元神戸市の魅力を、時には動画を交えてお伝えしていきます。X(旧Twitter)、Instagramでも、神戸の最新情報や記事でのこぼれ話、その他の旅行ネタなども発信。

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